内容説明
大目付本庄伊豆守家の神君家康公下賜の家宝が忽然と消えた。相談を受けた総兵衛は、伊豆守失脚を狙った陰謀と見抜く。一方、何者かによって総兵衛の愛する幼馴染みの千鶴が凌辱の上、惨殺された。千鶴は総兵衛の子を身篭もっていたのだ。憤怒の鬼と化した総兵衛の復讐が始まる。やがて、“影”との全面戦争へと事態は急展開していく…。手に汗握る傑作時代小説、怨徹骨髄の第三巻。
著者等紹介
佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942(昭和17)年、北九州市出身。日大芸術学部卒。映画・テレビCMの撮影助手を経て、’75年より、カメラマン、ノンフィクションライターとして活躍。’76年『闘牛』を発表。’81年『闘牛士エル・コルドベス一九六九年の叛乱』でドキュメント・ファイル大賞を受賞。’87年、初の小説『殺戮の夏コンドルは翔ぶ』を発表。以降、多数の国際謀略小説、ミステリ小説を執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
17
磐音シリーズと比べると、かなりこちらのほうが激しい感じがします。ゆったりと流れているのに比べて、場面がどんどん変わっていくという感じです。こういうのも好きな人がいると思います。私は若干だめなのでなかなかはかがいきません。2014/07/23
オレンジ。
7
読み応えがあります。磐音は殆どが400ページなかったけれど、こちらは500ページ弱ありますから。それに展開も早いし。。2巻目の時に幼馴染の娘が相手では合わないと書きましたが悪うございました。トホホです。こんなことになるなんて千鶴さん、ごめんなさい。心臓に悪い展開だけど、めげずにこれからも読みます。2015/04/01
kazu@十五夜読書会
7
<読メ登録以前に読了。>古着屋総兵衛影始末シリーズ第3弾。大目付本庄伊豆守家の神君家康公下賜の家宝が忽然と消えた。相談を受けた総兵衛は、伊豆守失脚を狙った陰謀と見抜く。一方、何者かによって総兵衛の愛する幼馴染みの千鶴が凌辱の上、惨殺された。千鶴は総兵衛の子を身籠もっていたのだ。憤怒の鬼と化した総兵衛の復讐が始まる。やがて、〈影〉との全面戦争へと事態は急展開していく……。総兵衛と結ばれるかと思っていた、幼馴染みの千鶴の惨殺される展開にびっくりした。データベースより。 新潮文庫版2011年2月26日発売購入。2012/09/03
蕭白
6
こんなに早くあの人が死ぬなんて思ってもみませんでした。2015/12/06
harhy
5
千鶴さんが、こんな形で亡くなってしまうとは。。。2012/07/06