内容説明
「ゴマすりあうも他生の緑」「ならぬ勘忍、するが愚人」「のどもとすぎたら熱さを忘れよ」「果報は練って待て」。新たな時代は新たなことわざを要求する。封建社会での消極的保身のために生れたことわざを、現代のビジネスの現場で役に立つ実戦的なものに転換すると、どうなるか?著者はこの破天荒の試みに挑戦して、見事成功させた。面白くてためになることわざパロディ100と、その効能書。
目次
逢うは別れの始め―別れあっての逢瀬
悪妻は百年の不作―賢妻は毎日の不服
悪事、千里を走る―善事、万里を駆ける
悪銭、身につかず―悪銭、身をけがす
悪に強ければ、善にも強し―悪に弱ければ、善にも弱し
明日の百より、今日の五十―今日の五十より、明日の百
あちら立てれば、こちら立たず―良い知恵出さねば、どちらも立たず
後は野となれ、山となれ―後は実となれ、花となれ
石橋を叩いて渡る―石橋を叩きすぎて渡れず
衣食足って、礼節を知る―衣食足って、人間らしさを知る
急がば回れ―緩急、自ら時あり〔ほか〕