出版社内容情報
仁木 英之[ニキ ヒデユキ]
内容説明
長らくの仲間と別れ、新たな旅路へ出発した僕僕一行。国境を守る街で、王弁は吐蕃の医師ドルマと再会した。どうやら同地の城の主ダー・バサンが病に倒れ、医師と薬師を募集しているらしい。二人はタッグを組んでチャレンジするが、患者に触れずに診断してみろと妙な条件を出され…。奇怪なおねえキャラも登場し、王弁と僕僕の仲も進展、か?「僕僕先生」シリーズ、ドキドキの第八弾!
著者等紹介
仁木英之[ニキヒデユキ]
1973(昭和48)年、大阪生れ。信州大学人文学部に入学後、北京に留学。2年間を海外で過ごす。2006(平成18)年『夕陽の梨―五代英雄伝』で「歴史群像大賞」最優秀賞を、また同年『僕僕先生』で「日本ファンタジーノベル大賞」大賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふう
73
僕僕先生シリーズの8作目。かなり前に3作目まで読んでお休みしていました。間をとばして読みましたが、作品全体にただようほんわかとした心地よさは変わっていませんでした。これは仙人になりたいと修行に励みながらも、今で言う天然キャラから抜け出せない王弁のおかげですね。人間離れした力を持つ周りのメンバーが羨むほどの、わかりやすく裏表のない天然。それが一番の妖力かもしれません。作者の後書きによれば、次回くらいで最後だとか。どんな結末になるのか、のんびりと待つことにします。2017/04/21
あぶらや
19
この物語は主人公王弁が美少女の姿をした仙人の僕僕先生に弟子入りし修行の旅を続ける道中物だがたくさんの魅了的なキャラクターが登場し話を彩っている。今回はその脇役達が入れ替わり新しいキャラが登場。しかしこの物語も残すところ3巻となったようだ。2019/12/05
きょん
17
登場人物がそれぞれの道へと別れていく本作、王弁君が相変わらずの様で結構成長している。そろそろシリーズ終盤の様ですが、どういう旅路の終わりになるのかな。2017/05/03
山目
17
王弁さんがんばり過ぎですね。僕僕先生も可愛いくなって、そういうことだったんですね。道連も入れ替わり、さあどうおさまるのか?これからが気になって、ちょっと読み飛ばした感じかもしれない。2017/04/16
へっけ
16
このシリーズも10年、第八弾にまでなりました。吐藩(チベット)の政治的内紛に僕僕一行が関わることで、問題が大きくなっていく。長年連れ添った仲間が開始早々、脱落したり、僕僕と王弁の仲が急接近したりと、シリーズの物語に終わりが近づいているのを感じます。どのキャラクターも魅力的なのですが、初登場のデラクの強さもキャラも一際濃くて、恐ろしさを覚えるほど。次巻も引き続き活躍しそうな結末でした。解説を著者自身が書いていますが、どうやら2018年中に完結するようです。切ないことですか、笑顔で終わりを祝いたいです。2018/04/03