出版社内容情報
実数から複素数の変数へという一見平凡な拡張から,驚くほど美しい調和に満ちた世界が開けてゆく.同時に複素関数は具体的な問題の解決にも絶大な威力を発揮する.微積分の初歩を終えた読者をこの豊かな世界に案内する.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そーつい
4
五か月ほどで読んだ。様々な例を通して手早く複素関数の性質を導いている。ヤコビの三重積公式やオイラーの五角数定理が特に面白かった。最後の章はよいモチベーションになった。 収束ベキ級数展開から話を始めているので、ちょっと面倒な部分もあった。あと、二重級数の性質は事実として使われているのが少々気になった。2014/12/21
にゃん
3
スナック感覚でポリポリいける 雰囲気をつかむための一冊目にも復讐のための二冊目にもよい2013/03/14
中禅寺
2
ゼミで読んだ。複素解析の話を簡単に読めると思う。 べき級数展開から話を始めているのが特徴。 そのため、ローラン展開が半ばで出てくる本に比べると複素積分まで行き着くには時間がかかるが、後の話が分かりやすい流れ。2014/10/29
フレイ
1
複素解析が苦手なのでこの本には助けられた。 内容はスタンダードだがこの本以上の複素解析の知識にであうことが経験上殆ど無い。 読みやすいので複素解析はこの一冊でいいと個人的には思っている。 演習問題に関しては例えば梶原先生の「新修解析学」をやれば良い。2020/01/09
逢空れい
1
複素解析の復習に。すごく読みやすかった。2013/12/12