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新潮文庫
謎のギャラリー―愛の部屋

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  • サイズ 文庫判/ページ数 482p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101373263
  • NDC分類 908.3
  • Cコード C0193

内容説明

思慕の切なさ。相愛の無上の喜び。喪失の痛み。慈しみの心…ああ、これほどまでに多くの“愛”に揉まれ漂いながら生きるのが、人の宿命なのか―人生をいろどる高貴にして残酷な“愛”の形が、心尽しの配置で集まりました。時に全てを与え、時に全てを奪いさる“愛”の不思議、“愛”の全能ぶりを、余すところなく教えてくれる一冊。宮部みゆき氏と編者の対談「『愛の部屋』の愉しみ」付。

著者等紹介

北村薫[キタムラカオル]
1949(昭和24)年、埼玉県生れ。早稲田大学ではミステリ・クラブに所属。母校埼玉県春日部高校で国語を教えるかたわら、’89(平成元)年「覆面作家」として『空飛ぶ馬』でデビュー。’91年『夜の蝉』で日本推理作家協会賞を受賞。’93年から執筆に専念
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Shoko

29
アンソロジーじゃなければ読まないであろう作品ばかり。全17作品。中でも、シャーリー・ジャクスン「これが人生だ」、デイヴィッド・ガーネット「狐になった夫人」、野上弥生子「砂糖」、福田善之「真田風雲録」が面白かった。満足。2019/12/15

9
愛の部屋、というタイトルだけど、単なる恋愛小説を集めたものではない。もっと広い。普遍的なもの。哀しみ、妬み、慈しみ、色んなものをひっくるめた感情を愛と呼んでいるような気がした。「砂糖」「なにもないねこ」「これが人生だ」が好き。2013/10/17

KAZOO

7
北村さんの謎のギャラリーの4つの本の中の3冊目です。これはどちらかというと表題通り、愛についてのアンソロジーです。結構幅が広くまた短編から「真田風雲録」のような中編までそろっています。最後は定番通り宮部さんとの対談がありかなりお得な1冊であると思います。2013/09/28

くさてる

3
優れた恋愛小説を集めたアンソロジイ。切なく結ばれない愛を描いたコッペ「獅子の爪」不思議極まりないけれど確かに愛の物語であるガーネット「狐になった婦人」皮肉で楽しいジャクスン「これが人生だ」が秀逸。2010/08/30

竜王五代の人

2
愛というよりも、人間が人間にもつ執着の類いを描いた作品が多く、題名や表紙から連想するような暖かい恋愛ものは少ない。ほのぼのとするのは(最後はともかく)人はいいけど妙な悪癖もちの婦人を描いた「砂糖」。「狐になった夫人」は変身ものとしても描写がうまいが、一種のマゾものとしても読むことができるのでは。作家の奥さんが描いたという版画がいい味である。2023/06/14

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