新潮文庫<br> 荒神

個数:

新潮文庫
荒神

  • ウェブストアに4冊在庫がございます。(2025年05月30日 22時46分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 688p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101369419
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

時は元禄、東北の小藩の山村が、一夜にして壊滅した。隣り合い、いがみ合う二藩の思惑が交錯する地で起きた厄災。永津野藩主の側近を務める曽谷弾正の妹・朱音は、村から逃げ延びた少年を助けるが、語られた真相は想像を絶するものだった…。太平の世にあっても常に争いの火種を抱える人びと。その人間が生み出した「悪」に対し、民草はいかに立ち向かうのか。

著者等紹介

宮部みゆき[ミヤベミユキ]
1960(昭和35)年、東京生れ。’87年「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。’89(平成元)年『魔術はささやく』で日本推理サスペンス大賞を受賞。’92年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、『本所深川ふしぎ草紙』で吉川英治文学新人賞を受賞。’93年『火車』で山本周五郎賞を受賞。’97年『蒲生邸事件』で日本SF大賞を受賞。’99年には『理由』で直木賞を受賞。2001年『模倣犯』で毎日出版文化賞特別賞、’02年には司馬遼太郎賞、芸術選奨文部科学大臣賞(文学部門)を受賞。’07年『名もなき毒』で吉川英治文学賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 2件/全2件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ウッディ

239
江戸時代、山裾の村が壊滅する事件が起こった。生き残った村民の証言により、巨大な怪獣の存在が浮かび上がる。反目する二つの藩が力を合わせ、怪獣の由来を解明し、退治する。 時代劇版のゴジラというストーリーが、陳腐にならないのは、時代背景、そして登場人物と背景をしっかり描いている宮部文学ならでは。。ただ、オカルト的な解決ではなく、SF的な結末にしてほしかった。2017/09/18

bunmei

220
江戸の世が100年ほど経った元禄時代が舞台の超スペクタクル・モンスターパニック時代劇。『大魔神』を思い起こす内容。宮部さんはサスペンスからSF、時代物まで幅広い作品を描きますね。関ケ原の戦以降いがみ合う永津野藩と香山藩。そこに突然現れて村を焼け尽くし、人々を喰らう蜥蜴と蛇と蝦蟇のような怪物。いったいこの怪物の正体は?迫りくる怪物の恐怖と共に、立ち向かう人々。その真相が徐々に明らかになって浮かび上がるのは、2つの藩に纏わる因縁と人間の卑しい性と業。来年1月のNHKが楽しみ。  10/01 17:162017/10/01

ぷう蔵

194
時代物というよりファンタジーという方が言い得てる。背景を変えれば現代物となっても面白いだろう。啀み合う二国に訪れる経験したことのない脅威、そのまま啀み合ったままでこの脅威を退けられるのか…。これって今の地球上で起きていることに通じているようにも思う。自国に降りかかってくる火の粉は払わねばならないが、火の粉を隣国に落としていいものか。共通の脅威に対して啀み合いを止め、手を携え両者がともに繁栄できる結果を導き出せるか。対立する二国にも傷んでいるもの、正しきものに手を差し伸べるものがいたことが救いだ。2017/07/21

あきぽん

189
宮部みゆき時代小説の到達点、という触れ込みの分厚い本。読んでみたらは元禄東北山村版の「シン・ゴジラ」でした。「シン・ゴジラ」と同じく、東日本大震災がきっかけで創作されたのでしょう。災害だけがテーマではなく、元は同一藩であった隣同士の藩の確執もテーマだから朝鮮半島の問題もヒントにしたのかもしれません。ヒロインの造形はジブリ映画を連想させられました。事態の収拾の仕方は私好みではありませんでした。NHKで実写ドラマ化されるそうですが、怪物映像をどこまでテレビでできるのか、NHKさんのチャレンジですね。2017/09/26

ケンイチミズバ

188
村人が心を寄せる小台様、凛として優しく美しい朱音はナウシカ(年令は置いといて)、旅の客人、宗栄はユパで怪物はオーム、怪物が次に向かった名賀村が風の谷だな。軍事大国というか永津野藩はトルメキア、小国香山藩にあって怪物に滅ぼされた仁谷村はペジテ。名賀村の特産は養蚕ですが、怪物はカイコみたいな昆虫系ではなく北斎漫画の蜥蜴とガマ蛙と蛇のミックス。昔見た特撮、仮面の忍者赤影を思い出すもののB 級活劇でなくストーリーがとてもよくできてる。怪物が出てこなくても国境での領地争いのみに絞っても面白かったのではないだろうか。2018/01/31

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11985586
  • ご注意事項

最近チェックした商品