内容説明
「不倫なんてとんでもない」。いったいどれほどたくさんの独身女性が、そう思いながらも、既婚男性との恋に落ちてしまったのか―。恋愛のひとつのかたちとして認められ始めた不倫だが、その道は険しい。十年を超えるほど続く関係に感じる安心と不安、自立心と孤独感、そして結婚願望。裏腹な本音を引き出し、女性たちが陥る甘くて苦い関係の実態に迫る、衝撃のノンフィクション。
目次
序章 不倫アンケート
第1章 十年不倫のかたち
第2章 社会の後押し
第3章 十年不倫された妻たち
第4章 十年不倫が終わるとき
終章 もうひとつの別れ
著者等紹介
衿野未矢[エリノミヤ]
1963(昭和38)年生れ。立命館大学卒業後、出版社勤務を経て書き手に転じる。幅広い取材をもとに現代人の心の奥底に迫るべく、執筆を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みーなんきー
32
現実に長期にわたる不倫を続けている人達に、直接インタビューをし、出会い、デートの中味、その後、と奥さんには知られているのかいないのか、など、赤裸々に事実を調べた本。女は不倫を恋愛だと思っているが、男は思っていない、という言葉が頭に残った。不倫の最後は修羅場だったり、死亡だったり、いずれにしろ、契約書も無く財産分けもなく、あっさり簡単な方法で、終わる。その後に女が阿修羅にならなければ…2016/04/20
Pure
26
小説なのかと思っていたら、ルポルタージュでした^^;。10年以上不倫を続けていた人を取材し、その思考や行動パターンを分析、分類。それで?だから?という本でしたね。婚姻という制度があるから生まれる不倫。所詮男と女(もしくは同性どうし)のそれぞれの欲望に基づく関係。それを考察してみてもねぇ。2019/08/08
ミカママ
11
こういうルポはあっさり読めるのがいいね。ふーん、10年不倫ねぇ。安売りしちゃだめなのにねぇ、お嬢さん方。2011/11/06
バーベナ
8
一緒に旅行をすると、不倫が長引く、後戻りができなくなる。軽い気持ちで橋を渡ってしまうと、自分のお互いの人生が変わっていくこともある。自覚しているならまだしも『なんとなく』で続いてしまう関係は、どうだろう。ひとりの相手と、10年続くってそれだけでも凄いと思う。見たい部分、見せたい部分だけの付き合いだからこそ10年続くのか。2017/03/02
jin
8
不倫はいけないことが分かっているだが、既婚者が不倫に陥ったら、誰にとっても重くて難解な問題だと思う。そして強い罪悪感と葛藤を覚えた上に、十年以上不倫し続いて、本人はもちろん、家族にもとてつもない傷付きをもたらす...からといって、不倫は依存症という病気だと思う。 2016/07/13