著者等紹介
鈴木純[スズキジュン]
植物観察家。植物生態写真家。1986年東京都生まれ。東京農業大学で造園学を学んだのち、青年海外協力隊に参加。中国で砂漠緑化活動に従事する。帰国後、国内外の野生植物を見て回り、2018年にフリーの植物ガイドとして独立。野山ではなく、街中をフィールドとした植物観察会を行っている。2021年に第47回東京農業大学「造園大賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふう
24
今年ベストの一冊になるかもしれない。タイトル通りのシンプルな内容だが、3歳の娘さんと千歳さんと3人、東京から山梨に転居して半年、10月からの半年を毎日、植物観察を中心に記録し続けた日記。厳しい寒さ、園舎をもたないようちえん。園でのお友達のご家族や、お近くにお住まいらしい両ご実家との交流。驚きと喜びに満ちた植物の生態。写真も見事。かくてもあられけるよ、と感嘆。(元ネタの方は最後にガッカリのオチがつくが、こちらは最後まで素晴らしい。)そして植物たちは寒さを懸命に生きてる‼️2024/08/18
nanaco-bookworm
4
理系の本を読むと必ず脳のいつもと違う部分が活性化される感じがする。この本の作者は穏やかで繊細なパパであり哲学者である。一文一文を味わえる。ただの植物観察日記のはずなのに。冬の始まりから春の芽吹きの時期まで毎日足元や頭上の植物の変化が描かれている文を読んでいて癒された。お嬢さんと奥様と3人でいる姿が浮かぶようだ。TVにでも出たら絶対家族3人と冬の植物というテーマだな。そんな番組あったら観たい。2024/03/12
与太
3
梅雨時期に読んだけど冬実際にカレンダーを追いかけながら読んでみたいかも。出てくる植物の名前がほとんどわからないので、ちまちま調べながら読んだら、見覚えのある植物が多かった。知らないなりに見てるんだけど、見てるだけで知らないんだなぁ。いつか植物観察会にも参加してみたい。2024/07/13
本の虫
1
ユーディット・シャランスキーの『失われたいくつかの物の目録』の「グライフスヴァルト港」の章に感銘を受け、「植物や野鳥に詳しく、それらを愛でる感覚を持つひとびとの目から見た世界を描く文章」が他にも読んでみたいと思って手に取った。まさにそのような文章を書くひとの、さらに日記というごく個人的な記録。文章だけではなく写真までうつくしく優しく、こちらまで想像上の植物たちが愛おしくなってくるよう。わたしもいくらかでもこの優しい目を持てたらな。2025/01/27
asumi
1
読み始めの頃は出てくる植物のことがよく分からないまま進んでいくのがもどかしく感じたけど、だんだん気にならなくなってきて楽しく読めた。2023/12/23
-
- 和書
- 最先端技術の薬液注入工法