内容説明
おしゃれして、好きなインテリアで部屋を飾って、(ブラックだけど)アパレル勤務。みきは憧れの“女子的生活”を謳歌していたが、ある日、マンションの部屋の前に不審な男が。「あの、ここに小川って奴が住んでるって聞いたんですけど―」マウンティング、モラハラ、毒親。次々現れる強敵に、オリジナルな方法でタフに立ち向かうみき。読めば元気が湧いてくる痛快ガールズ・ストーリー。
著者等紹介
坂木司[サカキツカサ]
1969(昭和44)年生れ。2002(平成14)年、『青空の卵』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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射手座の天使あきちゃん
287
ファッション・メイクにランチに合コン… な~んだ、キャピキャピ女子のアーバンライフ・ストーリーかと軽く見て読み始めましたが… おっと、そう来ますか(笑) 女子力充填120%で颯爽と「常識という名の偏見」に戦いを挑む、みきさんに心からのエールを送ります❕ (^_^)ゞ2021/11/15
あきぽん
153
体は男、心は女、好きになるのは女、という20代アパレル企業勤務「みき」の物語。主人公がLGPTQだからこそ男と女、それぞれの生きにくさが浮き彫りにされる。男に選ばれるのは自立した美女ではなく垢抜けない女なんだよねえ。あ、私は自立した美女ではなく人妻の皆様も垢抜けております!!2021/11/14
りゅう☆
114
体は男、心は女で女の子が好き。ファッションセンス、スタイル抜群で美人なみきのアパートに同級生の後藤♂が転がり込む。闘うこと、複雑が好きなみきが様々な人たちと関わっていく。勝手なドリームを女に押し付ける男、テンプレ思考の男、自己愛の強いかまってちゃん、毒親、意識高い系家庭的アピール女、他人見下しマウンティング女(解説より)。もうね、みきちゃんサイコー!女子力だけでなく語彙力も高過ぎ!どんな言葉でも受けて立つし、かわす。ノリツッコミはトワネットちゃん彷彿。トランスジェンダーとして性事情、家族の理解、将来への→2021/04/15
harupon
104
単行本(図書館借り本)で、レビュー投稿済。蔵書にしたくて購入して再読。トイレもお風呂も着替えも趣味も、人の目を意識しなくていい暮らし。ミキが実家をでて都会で手に入れた女子的生活。2年間一緒に暮らしていたともちゃんが、引っ越した後のお話。同じトランスジェンダーでも、ともちゃんの恋愛対象は男性。ミキの恋愛対象は女性。この本を読んでLGBT、トランスジェンダーについて、少しだけ知ることが出来た。巻末の文庫版あとがき・ドラマで徹底的な役作り努力をした志尊淳さんのインタビュー・解説も良かった。買って良かった本。2021/03/04
aoringo
103
お洋服やメイク、ガールズトーク。女子であることを目一杯楽しんでいる、ある秘密を持っている主人公。最後まで湿っぽくならないのは、生まれ持ったポジティブさなんだろうけどその強さがうらやましい。彼女を見ていると、ちょっとしたことで落ち込んでなんていられない。価値観なんて他人が決めるものでなくて自分がこれでいいと思ったらそれでいいんだもんね。彼女を見習って私もいくつになっても女子力保たないと!2020/07/03