出版社内容情報
市川 顕[イチカワ アキラ]
内容説明
本書は、2015年12月に発足したASEAN経済共同体の成立要件と実態を解明するために、経済共同体の先進事例であるEUと比較地域統合論(ディシプリンからのEU‐ASEAN比較)および比較地域統合政策論(個別政策におけるEU‐ASEAN比較)というアプローチから多面的な考察を行っている。両地域統合体は、歴史的、社会経済的伝統、政治風土、さらに地域統合の歴史・深度まで大きく異にしている。両者を多面的な比較の視点からその類似点と相違点を明らかにすることで、両地域統合体の性格や特徴をよりクリアに描き出している。
目次
ASEAN経済共同体の成立と比較地域統合の可能性
第1部 比較地域統合論(EUとASEANにおける地域経済統合の比較分析;比較の中のASEAN―EUはASEANのモデルなのか;国際機構論からみたEUとASEANの比較;EUとASEAN―比較地域統合の視点から)
第2部 比較地域統合政策論(ASEANにおける地域開発政策―大陸部5ヵ国の産業立地に焦点を当てて;EUの地域開発政策およびASEANとの比較;EUとASEANの競争政策;ASEANにおける空港運営の特徴―EUとの対比による考察)
著者等紹介
市川顕[イチカワアキラ]
関西学院大学SGU招聘客員准教授、博士(政策・メディア、慶應義塾大学)。1975年生まれ。1999年、慶應義塾大学総合政策学部卒業。2006年、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程単位取得。2008年、博士(政策・メディア)。慶應義塾大学・名古屋商科大学・デジタルハリウッド大学非常勤講師、東京工業大学大学院社会理工学研究科産学官連携研究員、関西学院大学産業研究所准教授を経て、2016年より現職。現在、清泉女子大学非常勤講師、東洋学園大学兼任講師のほか、政策情報学会理事、国際公共経済学会理事、日本計画行政学会関西支部幹事を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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