新潮文庫<br> 第一阿房列車

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新潮文庫
第一阿房列車

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  • サイズ 文庫判/ページ数 317p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101356334
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

「なんにも用事がないけれど、汽車に乗って大阪へ行って来ようと思う」。借金までして一等車に乗った百〓先生、世間的な用事のない行程を「阿房列車」と名付け、弟子の「ヒマラヤ山系」を共づれとして旅に出た。珍道中のなかにも、戦後日本復興の動きと地方の良俗が描き出され、先生と「ヒマラヤ山系」の軽妙洒脱な会話が彩りを添える。読書界の話題をさらった名著を新字新かな遣いで復刊。

目次

特別阿房列車(東京・大阪)
区間阿房列車(国府津・御殿場線・沼津・由比・興津・静岡)
鹿児島阿房列車前章(尾ノ道・呉線・広島、博多)
鹿児島阿房列車後章(鹿児島・肥薩線・八代)
東北本線阿房列車(福島・盛岡・浅虫)
奥羽本線阿房列車前章(青森・秋田)
奥羽本線阿房列車後章(横手・横黒線・山形・仙山線・松島)

著者等紹介

内田百〓[ウチダヒャッケン]
1889‐1971。本名・内田栄造。別号・百鬼園。岡山市に酒造家の一人息子として生れる。旧制六高を経て、東京大学独文科に入学。漱石門下の一員となり芥川龍之介、鈴木三重吉、小宮豊隆、森田草平らと親交を結ぶ。東大卒業後は陸軍士官学校、海軍機関学校、法政大学のドイツ語教授を歴任。1934(昭和9)年、法大を辞職して文筆家の生活に入った。初期の小説には『冥途』『旅順入城式』などの秀作があり、『百鬼園随筆』で独自の文学的世界を確立。俳諧的な風刺とユーモアの中に、人生の深遠をのぞかせる独特の作風を持つ
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

175
この人の本は、これまでにも読もう読もうと思いつつ先送りになって、これが初読。『百鬼園随筆』を先に読むべきだったかな。この『第一阿房列車』は、独特の間合いが絶妙といえば絶妙なのだが。ただ、百閒のファンにして初めて楽しめるといったような、ある種の敷居の高さを感じることも事実だ。一度、ハマったら百閒大好きとなるのだろうか。とりあえずは『百鬼園随筆』を読んでから再考してみようと思う。2013/09/03

なる

72
電車好きがこじらせるとこうなるのかという典型。ツッコミどころ満載である。名文家の内田百閒がそのこじらせ具合を存分に発揮した最高の列車旅。「なんにも用事がないけれど、汽車に乗って大阪へ行って来ようと思う」から始まる彼の持論は面倒くさい事この上ない。往路は用事がないから借金してでも一等列車(しかも大阪で降りるつもりがない)、復路は帰るという用があるから三等列車、中途半端な二等列車を蛇蝎のごとく嫌う。冒頭からしてこれである。とにかくうるさい。お供のヒマラヤ山系(平山三郎)との掛け合いも最高で爆笑ポイントが多数。2021/12/15

koji

71
酒井順子さんの「鉄道無常」に触発されて、本書と宮脇さんの「旅の終わりは個室寝台車」を併読しました。世評名高い本書を一言で要約すれば、伊藤整さんの解説にあるように「自由な精神の書」ですね。「何にも用事がないけれど、汽車に乗って大坂に行って来ようと思う」と鉄道旅を続けます。これ以上ない旅のお供(ヒマラヤ山系君)を連れて、行く先々でグダグダと辛辣な批評を浴びせ乍ら、我が儘放題の旅をしていきます。国府津駅の乗り遅れへの駅員への文句が段々分けがわからなくなる降りに、久々に「おかしみ」という言葉を思い出した好著でした2024/03/11

すーぱーじゅげむ

69
列車に乗るための旅だから観光はしない、名物を食べるなんてもってのほか。それで青森や鹿児島まで出かける。途中で路線図を調べながら読みました。当時は電気機関車が新しく珍しいものだったらしく、途中で蒸気機関車と付け替えをするシーンが随所にあり、新鮮でした。ところでお供に連れまわされる国鉄職員のヒマラヤ山系君、大変だなぁ。百閒先生は書いてるだけでいいけれど、ヒマラヤ山系君は勤務の休みの日に行ってるんでしょうに……。奥羽本線のアンパンのくだりは一番笑いました。2022/07/28

たかしくん。

64
百聞先生は、かなりの鉄ちゃんです!そこにヒマラヤ山系なる、ちとすっとボケた相棒を連れての乗り鉄珍道中。当時は蒸気機関車が全盛だったのでしょうね。そうそう、御殿場線の複線時代を知っていらっしゃるところが、ちょっと羨ましいですー。ラストの「用事もないのに」幸せな(笑)東北巡りも、なかなかでした。2018/02/24

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