新潮文庫<br> 三島由紀夫伝説

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新潮文庫
三島由紀夫伝説

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  • サイズ 文庫判/ページ数 492p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101356020
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0191

内容説明

敗戦によって「世界の終末」を見てしまった男。同世代の誰彼と並走しているかに見えて、実はトラックを一周速くまわっていた天才。戦後社会への、いやしがたい敵意と、ぬきんでた悪意の「象徴」でありつづけた唯一の作家―。「文学の兄」と敬愛した三島由紀夫の、あまりに衝撃的な自裁。その日から二十余年の歳月をかけ「伝説」にまで醇化させた,ある「狂おしくも詩的な魂」の全貌。

目次

不思議な共感―昭和の昭和への復讐
三島由紀夫の生まれ育った時代―近代から現代へ
異常な幼少年期
祖母奈津
学習院時代
再び祖母奈津及び母倭文重
処女創作集『花ざかりの森』の頃
敗戦まで
敗戦と新事実
高文・大蔵官僚・太宰治〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

i-miya

11
P482 (書き終えて) 蓮田善明の評価。1992.11.25 (解説?) 渡辺一民 「昭和の精神史に新しい地平を拓いた作家論」 S27-S44まで付き合う親友三島由紀夫。戦後という社会に復讐を誓う。1993.02 ○不思議な共感 T14.01.14生まれ。芥川、太宰、三島。S02.01.24 「もはや近代は終わり、自分の文学の地盤は分裂、生き難い時代の到来が予感され、自ら世を去った」日本はなくなり、無機質、空っぽ、ニュートラル、中間色、富裕、抜け目ない、経済的大国が極東の一角に現れる。「私の中の二十五年2010/03/05

ケイコ

5
三島由紀夫自身と親交があった著者が、三島の生い立ちを辿りながら、時系列にそれぞれの作品の考察を書いている。文庫になるにあたり三分の二まで編集したとのこと。それでもこの頁数。著者の熱のこもりように驚く。母の愛を得られない幼い三島への憐憫の目が印象的だった。さて、「豊饒の海」シリーズを人生のどのタイミングで読むべきか…考えなくては。2016/03/24

蝉海

2
文芸批評として読むと語り口に野暮ったさが感じられるので、半分は伝記といった体裁と考えるといい。怜悧な評論用語などは殆ど駆使されず、素直で朴訥な三島論となっている。全体的に「作品論」も「作者論」に包含されてしまうような傾向があり、時折はさまれる粗雑な心理学的分析や世代論には少々辟易するところもあるが、「作家三島」というものを概説的に復讐するにはそこそこいい資料となる。2015/05/04

lovejoy

0
★★★★2023/07/23

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