内容説明
その生涯は、ドラマに満ちていた。明治の世に伯爵家の令嬢として生まれ、大正時代にはアメリカへ留学、次郎という伴侶を得て昭和を生き、平成の世まで書きつづけた。激動の時代でも、日々の中で古きをたずね新しきを知ろうとする姿勢は変わらなかった。白洲正子の「ぶれない」生き方は、今なお日本人の心を惹きつける。八十八年の人生を、遺された珠玉の言葉と共にたどる本格評伝。
目次
第1章 伯爵家に生まれて
第2章 井戸を探して
第3章 青山学院にて
第4章 地下水脈の先に
著者等紹介
川村二郎[カワムラジロウ]
1941(昭和16)年、東京生れ。慶應義塾大学経済学部卒。「週刊朝日」編集長、朝日新聞編集委員などを歴任。文筆家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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陽@宇宙望遠鏡⭐︎星と宇宙とロケットが好き
11
再読。凛とした生き方。清々しい審美眼。すっと姿勢が正しくなる。憧れの女性。2015/01/08
Noelle
1
お見事!!な女性の生き様を目の当たりにした。 「風の男 白州次郎」 と合わせて読むと この希代のご夫婦像が鮮明に浮かび上がる。2013/12/10
麗子
1
白洲正子さんの「いまなぜ青山二郎なのか」は何度読んだかわからないほどの愛読書なので本屋でコレがふと目に入ったときはなんにも考える間もなくそっこう買ったけど、著者のことまったく知らなかったので、期待を裏切られるかもわからない。。と、読むのが憚られてしばらく放置してたのをやっと読んだ(^_^;)いやいや、いい意味で裏切られました!!!オモロカッター 白洲正子さんの本は、いまなぜ青山二郎なのかを含め数冊しか読んだことなかったけど、これからいっぱーい読みたくなった!読む!笑2013/05/06
ささの葉
1
白洲さんの横顔を交流のあった川村氏が描く。白洲さんは自伝も出されているが、またそれとは異なる客観的な記述が興味深い。所々に出てくる白洲さんの豪快、かつ奥深い語録がいい。「明日はこないかもしれない。そう思って生きるの」。この言葉を胸に私も生きていきたい。2011/08/17
yurari
0
かっこいい生き方だが、一般人には無理。お金がたくさんないと…2016/08/06