新潮文庫
「夏彦の写真コラム」傑作選〈1〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 266p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101350172
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

週刊新潮に23年間連載された名物コラムの極上のエッセンス。可哀想な美空ひばり/恐るべきは正義である/教育の普及は浮薄の普及/人生は些事から成る/サラ金と銀行は一味である…世の中の偽善とエゴを見抜き、たったひとことでひとの言わないことを言う。前半12年間のコラムから、著者より「時代遅れの日本男児」と命名された、年下の友人で数学者の藤原正彦氏が100編を選んだ。

目次

可哀想な美空ひばり
このふくらみをなでてくれ
頻ニ無辜ヲ殺傷シ(「終戦ノ詔書」より)
言論はやっぱり不自由
家に三票あり売ろうか
潔白なのは残念なこと
汚職で国は滅びない
やっと中流になったのに
情報化時代って何だろう
おーい十万円はいったぞ〔ほか〕

著者等紹介

山本夏彦[ヤマモトナツヒコ]
1915(大正4)年、東京下谷根岸生れ。詩人・山本露葉の三男。少年期に渡仏後、’39(昭和14)年24歳のとき「中央公論」に「年を歴た鰐の話」(L.ショボー原作)を発表する。’55年雑誌「室内」を創刊。’84年に菊池寛賞を受賞。’90(平成2)年に『無想庵物語』で読売文学賞を受賞した。2002年87歳で逝去。死の直前までコラムを書き続けた

藤原正彦[フジワラマサヒコ]
1943(昭和18)年、旧満州新京生れ。東京大学理学部数学科大学院修士課程修了。お茶の水女子大学理学部教授。’78年、数学者の視点から眺めた清新なアメリカ留学記『若き数学者のアメリカ』で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞、独自の随筆スタイルを確立する。故・新田次郎と藤原ていの次男
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感想・レビュー

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ゆたか

1
「実を言うと新聞の「天声人語」や「余録」のたぐいは現代の修身なのである。あれには書いた当人が決して実行しない、またするつもりのない立派なことばかり書いてある。だから新聞は修身科復活と聞くと、自分のお株を奪われやしまいかと反対するのである。」(p.96)近頃は朝日新聞だけでなく、読売新聞も朝刊のコラムを前面に売り出したなァと思っていた矢先に上の文に出会う。2013/10/23

サトル

0
夏彦の写真コラム、全1151編を総覧するのは大変なので、そのエッセンシャルを傑作選で味わった。現代ニッポンを真正面から見据え、語彙の貧困さを自ら手ほどきしながら糾弾し、品格を失い始めた政治家や芸能人ばかりでなく庶民までもメッタ斬りにしているから、やっぱり痛快極まりない。しかし何と言っても溜飲下がるのがマスコミ批判....世間では3大新聞などと呼ばれているが、我が国にはマスコミはひとつしかない....世間に“迎合”するマスコミ、昔は新聞記者を羽織を着たごろつき”羽織ごろ”と呼んでいたと云うから驚いた。2018/02/17

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