内容説明
週刊新潮に23年間連載された名物コラムの極上のエッセンス。可哀想な美空ひばり/恐るべきは正義である/教育の普及は浮薄の普及/人生は些事から成る/サラ金と銀行は一味である…世の中の偽善とエゴを見抜き、たったひとことでひとの言わないことを言う。前半12年間のコラムから、著者より「時代遅れの日本男児」と命名された、年下の友人で数学者の藤原正彦氏が100編を選んだ。
目次
可哀想な美空ひばり
このふくらみをなでてくれ
頻ニ無辜ヲ殺傷シ(「終戦ノ詔書」より)
言論はやっぱり不自由
家に三票あり売ろうか
潔白なのは残念なこと
汚職で国は滅びない
やっと中流になったのに
情報化時代って何だろう
おーい十万円はいったぞ〔ほか〕
著者等紹介
山本夏彦[ヤマモトナツヒコ]
1915(大正4)年、東京下谷根岸生れ。詩人・山本露葉の三男。少年期に渡仏後、’39(昭和14)年24歳のとき「中央公論」に「年を歴た鰐の話」(L.ショボー原作)を発表する。’55年雑誌「室内」を創刊。’84年に菊池寛賞を受賞。’90(平成2)年に『無想庵物語』で読売文学賞を受賞した。2002年87歳で逝去。死の直前までコラムを書き続けた
藤原正彦[フジワラマサヒコ]
1943(昭和18)年、旧満州新京生れ。東京大学理学部数学科大学院修士課程修了。お茶の水女子大学理学部教授。’78年、数学者の視点から眺めた清新なアメリカ留学記『若き数学者のアメリカ』で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞、独自の随筆スタイルを確立する。故・新田次郎と藤原ていの次男
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感想・レビュー
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サトル
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