内容説明
過去の成功体験にしがみつく「記憶力」の時代は終わった。これからは、何が求められるかを追究する「理解力」こそ必要だ。不況下、安くなければものは売れない、という売り手の勝手な思い込みは捨て、「顧客の立場」に立って考えよ―コンビニ業界にヒット商品を送り出す、巨大流通グループのカリスマ経営者が語る仕事の奥義。厳しい時代に立ち向かうビジネスマンに勇気を与える書。
目次
第1章 自分は本当に「仕事」をしているのだろうか
第2章 「常識のウソ」を見ぬき、「仕事の本質」をつかむ
第3章 目標設定力と説得力を磨く
第4章 「仮説と検証」の仕事力をいかに身につけるか
第5章 いかに「顧客の心理」を刺激し、買ってもらうか
第6章 どうすれば「情報・お金・時間」を仕事に活かせるか
第7章 どうすれば人と組織を「マネジメント」できるのか
第8章 いまこそ「仕事の取り組み方」を変えてみよう
著者等紹介
鈴木敏文[スズキトシフミ]
1932(昭和7)年、長野県生れ。中央大学経済学部卒業。東京出版販売(現・トーハン)を経て、イトーヨーカ堂に入社。’73年、セブン‐イレブン・ジャパンを創設。同社をコンビニエンスストアとして、日本一に育て上げる。現在、代表取締役会長兼最高経営責任者(CEO)として、巨大流通グループ「株式会社セブン&アイ・ホールディングス」を率いる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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glaciers courtesy
2
書いてあることは当たり前のことばかり、とも言える。しかし、現場を指揮してきた人ならではの重みと説得力がある。それにしても、この人、今年で79歳だろ。凄いもんだ。何より感じるのは自分に対する厳しさ。功成り名を遂げた人の書いた本って基本的に自慢話になり勝ちなんだけど、自分の経験をどのように普遍化出来るか、ということを真剣に考えている。この本に書いてあることは柳井正の「一勝九敗」とかなり共通点が多いんだけど、こういう人たちはお互いの本を読んだりはしせずに、全く違う経験の中から同じところに辿り着いたのだろうな。2011/04/26
hinotake0117
1
言わずと知れたセブン&アイ・ホールディングスのトップによる仕事論。 変化に対応できる人間が結果を残す。 リーダー論も豊富に論じている。 上司はポリスマンではなくよきティーチャーであるべき。 みんなが反対することは大抵成功し、いいということは大概失敗する。2023/09/09
ちゃくま
1
ちょうど企業の理念を調べていた時期に読んだが、何冊か読んだ経営者が書いた本の中で1番心に残っている。人のためにではなく、人の立場に立って考えるとか、仕事をする上で基盤となる考えや思いを学べる一冊だと思う。2018/07/27
snzkhrak
1
先に読んだアドラー心理学をビジネスで実践するための指南書のようであり、時代の変化、仕事の取り組み方、心理学的マーケティングの考え方などをシンプルに捉えているが、何よりそれを実行に移している所がスゴい。2014/05/05
やすかりし
1
小売業のコスト増の要因である人件費を削ってはいけないという発想に共感したい。店の魅力も商品の魅力も人が発信するものだ。2011/05/25