感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マギー
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昭和22年に山本周五郎の担当編集になってから、彼が急逝されるまでの20年間における著者と山本周五郎との交友録。 以前読んだ山本周五郎自身の日記と比べ、他者からの姿が描かれているので、違った視点となり面白かった。 ・馬込文士村で「曲軒」とあだ名されていた通りの傍から見るとへそ曲がりな言動 ・知り合いを「急襲」して呑みや旅行に行くエピソード 等といった一連の流れを読むと、山本周五郎氏が如何に人間ぎらいではなく、己の言動を曲げるのが苦手な一種のはにかみやさんだったかということがありありと浮かび上がってくる。2018/05/04