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新潮文庫
「いらっしゃいませ」と言えない国―中国で最も成功した外資・イトーヨーカ堂

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  • サイズ 文庫判/ページ数 365p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101344928
  • NDC分類 673.8
  • Cコード C0134

出版社内容情報

反日デモ。溶けてなくなる魚。盗まれる便器。最悪の環境で「鬼」と蔑まれた日本企業が「最も成功した外資」になるまでの全記録。

日本鬼、死ね――。彼らは蔑まれた。相手にされなかった。商習慣の違い。根強い反日感情。モラルの欠如。その全てが、94年に中国へ進出したイトーヨーカ堂の壁となった。客はおろか、従業員にすら裏切られる日々……。撤退の瀬戸際まで追い詰められながらも、絶対に諦めず「お客様のためのサービス」を追求した日本のサムライたちが「中国で最も成功した外資」となるまでの全記録。

内容説明

日本鬼、死ね―。彼らは蔑まれた。相手にされなかった。商習慣の違い。根強い反日感情。モラルの欠如。その全てが、97年に中国へ進出したイトーヨーカ堂の壁となった。客はおろか、従業員にすら裏切られる日々…。撤退の瀬戸際まで追い詰められながらも、「お客様のためのサービス」を追求した日本のサムライが「中国で最も成功した外資」となるまでの全記録。

目次

第1章 大バカ者がほしい(1994年~1997年)
第2章 「いらっしゃいませ」が言えなくて辞めていく中国人(1997年)
第3章 売れたのは最初の3日間だけ(1997年)
第4章 打ち砕かれた自信(1997年~1998年)
第5章 北京は最悪、低所得地への出店(1996年~1998年)
第6章 たかが「あんパン」、されど「あんパン」(1998年)
第7章 新聞記事になった牛乳おばさん(1998年~1999年)
第8章 お客さんが殺到したミレニアム・イベント(1999年~2001年)
第9章 危機をチャンスにしたSARS騒動(2001年~2003年)
第10章 反日デモの襲撃(2002年~2005年)
第11章 世界最大級・四川大地震(2006年~2009年)
最終章 中国で最も成功した外資(2010年~2013年)

著者等紹介

湯谷昇羊[ユタニショウヨウ]
1952(昭和27)年、鳥取県生れ。法政大学経済学部卒。’86年、ダイヤモンド社へ入社し、以後、銀行を中心とした金融界を主な取材対象として活動。「週刊ダイヤモンド」編集長、同社取締役を経て、2008(平成20)年に退社し、フリーの経済ジャーナリストとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

88
1997年の中国・成都に進出したイトーヨーカドー堂。日本人社員がそこで店を立ち上げるまでの奮闘ぶりと現地社員との文化や考え方の違いから生じるトラブル、店を立ち上げたあとの客とのトラブルなどやがて軌道に乗るあたりが書かれている。約20年前の中国はまだまだ発展途上、現在でこそ日系企業は当たり前だが当時はどこの会社も本書に出てくるような苦労が多かったと思う。社員も今なら過酷労働で訴えられそうな状態だ。新天地で会社を築くことの大変さ。どこの日系企業会社も当時の社員の努力が今実っていることを感じた。図書館本 2020/08/01

おいしゃん

49
「いらっしゃいませと言えない国」というタイトルも、「中国で最も最高した」というサブタイトルも、決して誇張ではない、壮絶な話だった。中国へ渡ったイトーヨーカドーの幹部たちの想像を絶する苦労、試行錯誤のそばから頻発する、気の抜けるようなアクシデントの数々。どうしてもいらっしゃいませと言いたくない、と次々と従業員が辞めたり、工事が間に合わないと焦るそばからトイレの便器や商品が盗まれたり。そんな環境からイトーヨーカドー内売上1位、北京名誉市民、小売業理事などまで駆け上がった彼らに心から感服。学ぶところが多い本。2017/08/22

シブ吉

39
1994年頃、流通近代化に向けて走り出した中国。流通のノウハウを得るために海外企業を誘致した中で、アジア系の企業として選ばれたのが「ヨーカ堂」だった。中国出店のプロジェクトに、日本国内で「その名を鳴らした」社員たちが、中国に続々とやってくる。日本での成功体験を踏まえ、徹底的なリサーチを開始、綿密な準備の下で、1997年11月、中国四川省成都に「ヨーカ堂」の海外初店舗がオープンしたが・・・。現在軌道に乗っている中国のヨーカ堂だが、その裏には壮絶な苦労と闘いが有ったことに驚きました。サムライ達の姿に感動。2013/04/07

mymtskd

10
昨年(2017年)成都の繁華街にあるイトーヨーカドーを訪れる機会があり、本書を読んでそれが記念すべき中国進出1号店だと知りました。案内してくれた成都育ちのR嬢は「毎日ここで買い物をしています。サントリーの烏龍茶が好き」と言って、決して安くはないけれど、手頃でいいものが買えるという感じでした。その日も多くのお客で賑わっており活気がありました。その安定した様子も本書に書かれている壮絶な努力の賜物だったのだと思うと非常に感慨深いです。2018/05/18

Åκ

7
友人に進められて読了。中国でビジネスを立ち上げる大変さをこれでもかと痛感させられる一冊。イトーヨーカ堂が成功したのは、ビジネスではなく、お客の幸せを最大限追求した結果かと。『自分たちがどうというより、相手の心情の方がもっと大事なんだよ。殴った方はすぐに忘れるけど、殴られた方は一生覚えているんだよ』2017/02/13

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