新潮文庫<br> 犬とハモニカ

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新潮文庫
犬とハモニカ

  • 江國 香織【著】
  • 価格 ¥605(本体¥550)
  • 新潮社(2015/01発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 208p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101339283
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

恋をしても結婚しても、わたしたちは、孤独だ。川端賞受賞の表題作を始め、あたたかい淋しさに十全に満たされる、六つの旅路。

外国人青年、少女、老婦人、大家族……。空港の到着ロビーで行き交う人々の、人生の一瞬の重なりを鮮やかに掬い取った川端賞受賞の表題作。恋人に別れを告げられ、妻が眠る家に帰った男性の心の変化をこぼさず描く「寝室」。“僕らは幸福だ”“いいわ”――夫婦間の小さなささくれをそっと見つめた「ピクニック」。わたしたちが生きる上で抱え続ける、あたたかい孤独に満ちた、六つの旅路。

内容説明

外国人青年、少女、老婦人、大家族…。空港の到着ロビーで行き交う人々の、人生の一瞬の重なりを鮮やかに掬い取った川端賞受賞の表題作。恋人に別れを告げられ、妻が眠る家に帰った男性の心の変化をこぼさず描く「寝室」。“僕らは幸福だ”“いいわ”―夫婦間の小さなささくれをそっと見つめた「ピクニック」。わたしたちが生きる上で抱え続ける、あたたかい孤独に満ちた、六つの旅路。川端康成文学賞受賞作。

著者等紹介

江國香織[エクニカオリ]
1964(昭和39)年東京生れ。’87年「草之丞の話」で「小さな童話」大賞、’89(平成元)年「409ラドクリフ」でフェミナ賞、’92年『こうばしい日々』で坪田譲治文学賞、『きらきらひかる』で紫式部文学賞、’99年『ぼくの小鳥ちゃん』で路傍の石文学賞、2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、’04年『号泣する準備はできていた』で直木賞、’07年『がらくた』で島清恋愛文学賞、’10年『真昼なのに昏い部屋』で中央公論文芸賞、’12年「犬とハモニカ」で川端康成文学賞を受賞した。小説以外に、詩作や海外絵本の翻訳も手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ヴェネツィア

404
6つの短篇からなるが、やはり白眉は表題作の「犬とハモニカ」だろう。空港でのほんの一瞬の出会いから、人生の断片を見事に浮かび上がらせるのである。「袖すり合うも他生の縁」というけれど、ほんとうにそれだけのことなのだ。そこにこんなに何人もの人生を描いて見せるなんて。江國香織さんはやはり都会の作家なのだ。一方、「夕顔」は残念。お話は源氏の「夕顔」そのままなのだが、これでは王朝的な「雅」が損なわれるだけで、現代的な「読み換え」は見られなかった。また「アレンテージョ」も『チーズと塩と豆と』に収録のものと重複している。2016/01/18

こーた

267
ふたりがおなじものを食べ、おなじものを見て、ちがうことを想う。読書もそれと似たところがある。書かれたものをひとりで読み、またべつのことを考える。空港で、寝室で、ポルトガルで、平安時代に。異なる時と場所で描かれるのは互いの孤独だ。表題作「犬とハモニカ」。すれちがう孤独が見事交錯する。空港になど人生で数えるほどしかいったことがないのに、読んで数日経ったいまもそこに「居る」感覚が残る。驚異といっていい。陽気なポルトガルの空気感が眩しい「アレンテージョ」、増していく不穏さが鮮やかに反転する「寝室」も良かった。2021/04/28

ケンイチミズバ

135
「去年の雪」を読んでいる最中に思い出したのがこの「犬とハモニカ」です。とてもおもしろかった。源氏の夕顔もある。空港のロビーでたまたま人生のある一瞬を共有する人たち、ひとりひとりのストーリーが想像できて自分がそこにいたような気分になる。今また読んでも、これはこれで好きな作品。多分、江國さんが描く金妻のようなかつてのどうでもいい恋愛をまた読みたいという強い欲求、期待があったのか、「去年の雪」には。辛口評になってしまった。恋に溺れる人、不倫の恋の終わり、とてもうまい。経験のある人はどんな気持ちで読むだろうとか。2020/04/06

ケイ

130
短編6つ。『アレンテージョ』引き締まった身体付きをする豚、『犬とハモニカ』等身大のブタのぬいぐるみ、空想から妄想。ブタ~cochon~コッション フランス語のブタ、投げつけるための罵る言葉。シンデレラが出会う王子様はどこにもいない。不実なオトコなら、あっちにもこっちにも。そんなブタ野郎たちを女性の作家が描く。『寝室』の男はナイフの切っ先で肌を割いて、『おそ夏の夕暮れ』食べるなら剥いだ皮膚でなく肉を咬みきって。でも、2人が共に男なら、気だるいポルトガルの夕暮れに溶け込める…湿った気配。川端康成文学賞受賞作2019/06/10

アン

112
様々な人が行き交う空港の到着ロビーでの出来事「犬とハモニカ」。恋人に別れを告げられ帰宅した夫が、眠る妻に抱く心のバランスの変化「寝室」。"おなじものをたべるというのは意味のあること"旅先での恋人たちを描く「アレンテージョ」。源氏物語「夕顔」江國訳など6篇。人生においての出会いと別れを細やかに掬い上げ、短編映画をみているよう。広い世界であっても、人の温もりに触れ交差する瞬間は確かにあり、何処かで人と繋がりながら生きている不思議さ。 2020/08/11

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