内容説明
授業中にちっともじっとしていられなくて、どうやらLD(学習障害)だった(?)子供時代。ロボット犬グレーちゃんとの愉快なテレビ出演、沢村貞子や渥美清等かけがえのない人々との出会い、そしてユニセフの親善大使としてコソボやアフガニスタンの子供たちに出会ったときのこと。どんなときも「ほんとうの幸せ」を考えてきたトットちゃんの言葉が心にあたたかく響くエッセイ。
目次
赤い松葉杖
黄色い花束
本を読むことについて
さようならセゾン劇場
アイボ・グレーちゃんと暮して
二〇〇〇年の初日の出
ベートーベンさんのおかげです
ドッグス・イヤー事件
私ってLDだったの?
お父さんから、お母さんを引く???〔ほか〕
著者等紹介
黒柳徹子[クロヤナギテツコ]
東京乃木坂生れ。東京音楽大学声楽科卒。NHK放送劇団に入団、NHK専属のテレビ女優第一号として活躍。その後、文学座研究所、ニューヨークのメリー・ターサイ演劇学校などで学ぶ。1984(昭和59)年ユニセフの親善大使就任。超ベストセラーの『窓ぎわのトットちゃん』は世界35カ国に翻訳されている
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
159
どんな人にも、生きている中で心に残る記憶があります。親や先生から言われた一言、子どもの頃に見送った兵隊さん、大人になって見た理不尽さや美しさ、心の傷や触れた優しさの数々。世間から愉快な面白い人と言われる黒柳徹子さんの、小さいときから考えてきたことが本書に綴られています。自らを冷静に客観的に見つめられる力を持っている人は強い。ある時は母を、ある時は祖父を思い出し、破壊された現実に悲しそうな顔をしている私を慰めてくれる、未来を見つめる子どもたちが目に浮かぶ。何があっても、大人たちの争いに巻き込んではいけない。2021/06/12
優希
52
優しい文章で黒柳さんの歩みが描かれていました。小さい頃のことをよく覚えていらっしゃるのですね。チェーホフを読む小学生というのにも驚きです。いつでも本当の幸せを考えるトットちゃんがいるのかもしれません。これからも黒柳さんは色々なことを考えながらご活躍していくのでしょう。2023/07/23
テツ
33
黒柳徹子さんのキャラクターやメンタリティが好きなのでお書きになった本も楽しく入り込んで読めました。今で言う学習障害だった黒柳さんが歪むことなく自分を卑下することもなく成長出来たのはきっと周囲の方々の優しさのおかげであり、彼女自身もそれを理解して今度は自分が違う誰かに対して受けた全てを返すんだということを人生の根幹に据えているのだと思う。人間が次世代に伝えるのはDNAや遺伝子だけではなく、生き方や優しさという漠然とした大切なものもあるんだなあと再確認。2018/02/18
パフちゃん@かのん変更
27
黒柳さんの本は『窓ぎわのトットちゃん』以来かな。小さい頃の話を詳しく覚えていらっしゃることにも驚くが、まだ漢字も読めないような小さい頃にチェホフを読むなんてすごすぎる。LD高ADHDだか知らないがきっと天才なのだと思う。素敵な方だ。2022/12/02
Aya
27
徹子の部屋を本にしたような一冊。漢字全てにフリガナ付きなのは子供達に読んで欲しいという気遣いなのかも。ユニセフ親善大使として内戦が続く危険な地域も勇敢に向かうトットちゃん。彼女の原動力は子供の頃の松葉杖エピソードと関係あるのかな?対照的に日常のトットちゃんはしくじりエピソードが沢山。明るく笑い飛ばすところが流石です!2015/10/15
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