新潮文庫
怪談―黄泉からの招待状

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  • サイズ 文庫判/ページ数 312p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101332536
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0193

出版社内容情報

ホラー小説の鬼才から実録怪談の名手まで、7人が描き出す戦慄の物語。読むだけで背筋が凍る、文庫史上最恐のアンソロジー。

墓地で停めたタクシーで運転手が語る奇妙な話、死んでいるかもしれない女に毎晩付きまとわれる男、怪異蒐集家のもとに寄せられた一本の電話、人が死ぬところを見られるというツアーに参加したテレビのディレクターを待ち受ける、この世のものとは思えない光景――。ホラー小説の鬼才から実録怪談の名手まで、7人が放つ戦慄の物語。読むだけで背筋が凍る、史上最恐のアンソロジー。

内容説明

墓地近くで停めたタクシーの運転手が語る奇妙な話、デートした女性に夢の中で付きまとわれる男、怪異蒐集家のもとに寄せられた一本の電話、人が死ぬところを見られるというツアーに参加したテレビ・ディレクターを待ち受ける、この世のものとは思えない光景―。ホラー小説の鬼才から実録怪談の名手まで、7人が放つ戦慄の物語。読むだけで背筋が凍る、史上最恐のアンソロジー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

32
ホラーアンソロジー集。心理的なものから都市伝説めいたものまで、幅広く収められている。目当ての三津田信三はサイコもの。田舎の因習めいたものを期待してたんだけど。メタな作りはやはりこの作者らしい。稲川淳二は読みながらあの語り口が脳内で再生された。堀川アサコと長江俊和は今回が初読みになるのだが、両者とも面白かった。戦後のエログロ芝居を描いた前者と都市伝説めいたものを題材にした後者、両方ともツボにはまりこれから追いかけてみたく思わされた。鈴木光司はラストがひたすら気味が悪い。様々な角度からの話を楽しめた一冊。2012/08/16

瀧ながれ

24
冒頭の稲川淳二が、語る怪談について話していて、とても興味深く読みました。そのほかは、現実の体験だか悪夢だか薬物かアルコールの酔いだかわからない、どろりとした闇の物語が続いて、怖いというより気持ちが暗くなってしまった。多彩な怪談が並んで楽しめました。中山市朗のキレの良さ、長江俊和の構成のうまさ(再読を誘う)はさすが。稲川淳二の語りで始まって、鈴木光司の読書で終わる全体の組み方も、とても印象的です。2020/07/23

Kikuyo

15
稲川淳二さんが書かれているように「気配の文化」というのがあって、日本人にはそれこそが恐いのでしょうね。想像力をふくらませるというか。妄想してしまうというか。 洋館の中へ迷い込む「鬼ごっこ」が良かった。「樹海」は自分の意識という視点から描かれており、映画を見ているような感覚。単に暗くて怖いだけではない面白い一冊だった。 2022/03/31

のぼる

14
生々しい死を見せつけられる鈴木光司さんの『樹海』だが、意外に後味が悪くなく、同じ題名の短編集を読んでみようと思った。三津田さんもよかった。 読んでみようかどうしようかと迷っていた長江さん初読み。まだ迷っている。2020/06/02

のりすけ

14
稲川さんって、こうして文章に起こされたものを拝読すると、細かいところまで気を使ってらっしゃるんだなぁ!と感嘆。普段は聞き流してます。すみません…。三津田さんは、やっぱり面白かった。全体的に、あんまり怖くない…かな?「鬼ごっこ」は、あの雰囲気のまま行けばいいのに、なんでああいうラストにしちゃったんだろう?2018/03/26

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