新潮文庫<br> いま生きる「資本論」

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新潮文庫
いま生きる「資本論」

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  • サイズ 文庫判/ページ数 334p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101331782
  • NDC分類 331.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

働くあなたの苦しみは「資本論」がすべて解決! カネと資本の本質を知り、献身を尊ぶ社会の空気から人生を守る超実践講義。ソビエト崩壊後、貨幣代わりに流通したマルボロから「一般的等価物」を語り、大使館にカジノ代をたかる外遊議員が提示したキックバックに「金貸し資本」のありようを見る。『資本論』の主要概念を、浩瀚な資料と自身の社会体験に沿わせ読み解きながら、人間と社会を規定する資本主義の本質に迫る白熱のレクチャー。過労死や薄給のリスクに日々晒される我々の人生と心を守る、知の処方箋。

佐藤 優[サトウ マサル]

内容説明

ソビエト崩壊後、貨幣代わりに流通したマルボロから「一般的等価物」を語り、大使館にカジノ代をたかる外遊議員が提示したキックバックに「金貸し資本」のありようを見る。『資本論』の主要概念を、浩瀚な資料と自身の社会体験に沿わせ読み解きながら、人間と社会を規定する資本主義の本質に迫る。過労死や薄給のリスクに日々晒される我々の人生と心を守る、白熱のレクチャーによる、知の処方箋。

目次

1 恋とフェチシズム
2 どうせ他人が食べるもの
3 カネはいくらでも欲しい
4 われわれは億万長者になれない
5 いまの価値観を脱ぎ捨てろ
6 直接的人間関係へ

著者等紹介

佐藤優[サトウマサル]
1960(昭和35)年生れ。’85年、同志社大学大学院神学研究科修了の後、外務省入省。在英日本国大使館、ロシア連邦日本国大使館などを経て、’95(平成7)年から外務本省国際情報局分析第一課に勤務。2002年5月、背任と偽計業務妨害容疑で逮捕。’05年2月執行猶予付き有罪判決を受けた。同年『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて』で毎日出版文化賞特別賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ehirano1

77
「資本論」を『このように』読み解いて『このように』使う(『このように』は読んでのお楽しみ!)のかと唯々感服。面っ白いですねぇ、こうゆうの!間違って先に「今生きる階級論」を読んでしまったので、本書はまだイントロという感じがします。岩波さんが出している資本論みたいに7巻くらいまで刊行してほしいです。2019/07/07

佐島楓

62
資本論は大いなる予言書だったということ。古典と呼ばれる作品を読む意味が身に染みた。いつもながらロシアのエピソードも織り交ぜ、読み物としても面白い。2017/02/20

かわうそ

43
当たり前ですが資本家は費用を安く抑えて高く売るという行為で儲けます。それ故に労働者である以上、剰余価値が一定の量を超えて労働者に流れ込んでくるということはありません。だから労働者同士の差はそんなに大きなものではなく、労働者と資本家との差の方が大きいのです。それを取り違えると、労働者同士で比較し労働者同士の溝を深めるということになりかねません。それはとても不毛なことであり、どちらも労働者であるということ、搾取されている存在であることを忘れてしまう原因にもなります。資本家こそが無限に価値を追求できるのです。2023/09/20

いろは

30
一月500冊以上読んでいる知の巨人である佐藤優の講義録。マルクスの『資本論』をベースにしながら内容が進んでいて読みやすかった。彼が一月500冊以上読んでるだけあって、いろんな本が紹介されていた。彼は物事を根本から観察し、考えられている。彼のように誰かの信者になることもなく、自分の力で物事を俯瞰し、世界を、国を、日本を、社会を見つめるその姿勢を私も見習いたいところだ。私は彼の信者ではないけれども、彼の著書を読むことによって、少しは同じ目線に立てるようになりたい。資本主義とマルクスに興味を持てるようになった。2018/06/26

さきん

25
資本論解説では一番わかりやすいと思えた。難解な文章と単純な誤植、単なる商品の価値分析から社会がどう変わるかまで幅広く踏み込んだ分厚い書物なので、読むものによって様々な解釈や誤解が生まれ、今では距離を置かれているが、実際に様々な考えを整理して読むと貧富がどのように拡大していくのかある程度掴める内容になっている。貧富が拡大して革命が起きて資本主義が終わると考えるのが共産主義な人々で、イノベーションが起きて不景気の波を乗り越えると考える宇野経済学な考えを大別して解説していた。2025/04/14

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