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新潮文庫
越境者 松田優作

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  • サイズ 文庫判/ページ数 435p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101330419
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C0195

内容説明

「太陽にほえろ!」「探偵物語」「ブラック・レイン」―。時代を熱狂させ、ハリウッドに渡った矢先、40歳の若さで逝った伝説の俳優。栄光とともに語られるその人生の裏側には、壮絶な苦悩と葛藤があった。在日韓国人という出自への強烈なコンプレックス、ストイックすぎる仕事への姿勢、そして死の真相。今まで明かされることのなかった人間・松田優作の真実の姿を描く傑作評伝。

目次

序章 去っていく後ろ姿
第1章 出会いから同棲へ
第2章 おいたち
第3章 スターへの道
第4章 離婚
第5章 闘病、そして死
終章 片目の男

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

31
ハングリー精神の齎す光と影。内に溜めた±のエネルギーの吐き出しどころに苦悩という印象。その苦悩が個性となり演劇界で才能を開花するも、心身ケアの優先度の見誤りが致命的か・・・。求められるより求める気持ちが強いのも、周囲から誤解を招く一因だったかもしれない。印象的なのが、娘さんとの距離感と愛情に揺れる心情。常に焦燥感に駆られたかのような生活の中の数少ない静寂。故に、桃井氏の”ラッキーコイン”が対照的に感じる。2015/06/17

tom1969

11
優作の壮絶な人生観が突き刺さる。死を意識してから人はこの様な生き方が出来るのか、強さと弱さ両方を抱えて周りにハレーションを起こしながら最後に消えた。我々の年代には、消えない記憶の一つだろう。数々の真実は、口にすべき事ではなく、個人の記憶を深くした。2016/04/10

Hiroki Abe

9
松田優作を客観的に分析し、再構築しながらも、伴侶として甘えを感じる文章に、未だ松田優作への深い愛情を感じる。 曖昧な言い方になるけど、優作は松田優作を演じきったんだろうね。2017/05/13

メルコ

6
元妻の視点から松田優作の生涯を辿った一冊。当事者でしか知り得ない人気俳優の裏側が綴られている。愛憎入り混じった想いが行間から伝わり、著者が本書を書くことで過去と向き合おうとしているのが感じられる。亡くなる直前に関わった担当医と心の師に疑念があるようで、内容が若干偏っていっているのが残念。いまではDVと言われる関係で、陰で支えていた著者の姿も浮かび上がってくる。2017/10/29

Ken D Takahashi

6
失礼ながら松田優作の前婦がライターであることを、この本を手に取るまで知りませんでした。松田優作の出生、生い立ち、下積み、謹慎…から「ブラック・レイン」そして最期まできっちり書き込まれております。最も松田優作が発熱していた時代を最も近くで視ていた人の言葉は凄い!たらればは言うまいと思ったのですが、もし今も健在ならばどんな俳優だったのだろうか?僅か40才とはつくづく惜しまれます。2015/11/28

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