新潮文庫<br> 63歳からのパリ大学留学

新潮文庫
63歳からのパリ大学留学

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  • サイズ 文庫判/ページ数 291p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101319117
  • NDC分類 377.6
  • Cコード C0137

内容説明

学生時代から抱き続けたフランスへの憧れは、中年になってますます強い留学願望となった。ついに63歳にして永年の夢をかなえたサラリーマンの著者が、留学を実行するまでの心情、方法、そして、幸運にも見つけた住居で2年間を過ごす、妻との新しいパリ生活。山の遭難で息子を失い、57歳で癌を克服した著者の勇気ある生き方を綴る。どこまでも自分の可能性をためす男の体験記。

目次

五十歳代の転機
根強いフランス志向
留学の具体化
留学の準備
出発
ムードンというところ
マダム・メニエール
遊びの春
語学校通い
ストの話
初めてのヴァカンス
大学通い
年末・年始
再び大学通い
南仏に恩師を訪問
大統領選挙と国会議員選挙
二度目のヴァカンス
日常生活
帰国近づく
帰国

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Yukiko

9
 1981年に63歳でパリ第三大学へ留学した方の記録。戦争中に暁星、旧制静岡高等学校で学ばれ、フランス語を幼いころから学んでいる。戦後は、拓殖大学の国際交流の職員として、尽力された。留学はお連れ合いを連れて、2年過ごされた。  インターネットもまだなくて、日本とのやり取りは、まだ手紙が中心。この本の中に出てくる日本人は、みんな真面目で誠実。戦中、戦後と日本で過ごされた暁星時代の恩師との交流も、温かい。  まだ、日本中に原発ができる前だなぁと思う。良い時代だった。2020/06/19

がんぞ

0
大学生の息子が登山事故で突然死んだことで、あらたな人生を開くきっかけとした。退職後、フランス語を勉強して予定より2ねん早めて63歳から。当時は話題になったと言うが、今ではザラにある話かも知れない。2012/04/21

Hiro

0
私とほぼ同年でリタイアしてパリ大学に留学した著者の留学記とあって、何か自分の生き方の参考になるかと読んでみた。留学をあまりしかつめらしくアカデミックに考えず海外生活を楽しむ方便と見ているような著者の気安さに、確かに大いに励まされはした。高齢で今更学び直しなんて何になると思っていた私にはシニア留学を検討するきっかけになる。だが一方で著者の、私とは比べものにならない交友関係と教養の深さ、育ちの良さ、幅の広い人間性には恐れ入った。そうした土台があっての留学だったのだ。同じ事は自分には無理と気後れを感じた。2019/10/31

0
平成5年8月25日 発行 著者:藤沢たかし 発行者:佐藤亮一 発行所:株式会社新潮社 印刷:三晃印刷株式会社 製本:憲専堂製本株式会社 カバー装画:大西信之2019/07/27

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