内容説明
大杉事件の主謀者として“主義者殺し”の汚名を負い入獄。後年、満映理事長に着任後は一転、満州国の「夜の帝王」として君臨した、元憲兵大尉・甘粕正彦。趣味は「釣りと鴨撃ち、そして謀略」と公言し、現代史の暗部を彷徨した甘粕が、自死と共に葬ろうとしたものは何だったか?講談社ノンフィクション賞受賞の衝撃作に、新事実を大幅加筆。通説を大きく揺さぶる満州巨編評伝。
目次
序章 “主義者殺し”
第1章 幕末のDNA
第2章 憲兵大尉の鳴咽
第3章 鑑定書は語る
第4章 獄中の臣民
第5章 浴衣の会見記
第6章 暗鬱のルーアン
第7章 謀略人脈
第8章 満州ひとりぼっち
第9章 人は来りて見よ
第10章 満映という王国
終章 八十五年目の真実
著者等紹介
佐野眞一[サノシンイチ]
1947(昭和22)年東京生れ。出版社勤務を経てノンフィクション作家に。主著に、民俗学者・宮本常一と渋沢敬三の交流を描いた『旅する巨人』で大宅賞、大杉栄虐殺事件の真相に迫り、通説を大きく覆した『甘粕正彦乱心の曠野』で講談社ノンフィクション賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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