内容説明
“人柱”城などの難工事の際、完成を祈願し、神への生贄として生きた人を地中や水底に埋めること―留学生のリリーは、工事現場からミイラが発見されるという、奇怪な殺人事件に遭遇する。その死体から浮かび上がる、この国の信じられない風習とは…人柱に黒衣に参勤交代。江戸の風俗がいまだ息づくパラレル・ワールドの日本を舞台に、石持流ロジックが冴え渡る傑作ミステリ。
著者等紹介
石持浅海[イシモチアサミ]
1966(昭和41)年愛媛県生れ。九州大学理学部卒業。’97(平成9)年『本格推理11』に、短篇「暗い箱の中で」が収録される。その後、数編の秀作短篇を発表し、2002年、光文社カップ・ノベルスの新人発掘企画「カッパ・ワン」で『アイルランドの薔薇』が選ばれ、長編デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
120
連作短編集。表題作は第一話で既読。参勤交代があるようなパラレルワールドでのミステリー。鷹とミョウガの話が良かった。2015/06/18
ジンベエ親分
47
人柱、お歯黒、参勤交代などの風習が今に残っているというパラレルワールドの日本での話。アメリカからの留学生の目を通して語られるので、見知らぬ風習に戸惑い、日本人から説明を受け、という流れが同じく何も知らない我々読者の目線と一致していて読みやすい。まあそこは石持作品、座間味君のようなキレ者が活躍するミステリーなのだが、その謎もそれら風習にがっちり関係してるわけで、読者も一緒に考えることができる面白さがある。とはいえ、飛躍度は凄まじいものがあるので、なかなか正解はできないが(笑) 気軽に読めて楽しいミステリー。2018/02/14
masa
45
「人柱」「お歯黒」「参勤交代」といった日本古来の風習が、現代にも残っていたとしたら。留学生を通じて「ここがヘンだよ日本人」的に語られることで、それはあたかもパラレルワールドで現在進行形であるかのような自然さで読者の脳内に焼き直しされる。TV番組で昭和がヤバイとクローズアップされるように、現代だってひとつ先の時代から振り返る日が来ればきっと変な風習だらけなのだろう。例えば電車に乗ったら皆が一様に小さな画面を眺める様は、そう遠くない未来に異様な風景として映るだろうことは確信している。明日の異常は昨日の普通だ。2024/02/24
すたこ
45
★★★★昔の日本の風習(人柱·黒子·お歯黒etc)が残っていたら…パラレルワールドものの連作短編集。それらの風習に事件を絡めたほのぼのミステリー。こんな設定思い付くなんて、さすがの一言!それぞれが妙にハマっていて、今だに自分の知らないところで行われてるんじゃないかと信じそうになってしまった。とても読みやすく、面白かった。留学生のリリーの想いが可愛らしい。表紙の絵が好き。2018/06/06
あや
41
江戸の慣習が続くパラレルワールドの日本を舞台にしたミステリー。人柱に黒衣、お歯黒、厄年休暇、鷹匠、ミョウガに参勤交代。教科書の中で見てきたものが、現代の日本に残っているとどうなるのか?まったく違和感なし。留学生のリリーが、いつもなぜ?どうして?の問いをしてくれるおかげで、読み手の私達も一緒に理解することが出来て、自然にこの世界に入り込んでしまった。あぁ、でも既婚女性の歯がみんな黒い光景はちょっと見たくないな…笑まぁそれはともかく一つ一つの話の謎もしっかりしていて、軽い気持ちで読むにはぴったりの一作でした。2014/07/11
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