内容説明
かつて税金はお金持ちから多く取り、貧者に分配していた。しかし、今の税制は金持ちに有利な仕組みになっている。その究極の犯人とは…?世の中には、とてつもない富裕層があらわれワーキング・プアが激増中。格差社会は広がるばかり。狂った税制と役人による様々な税金の無駄遣いを暴露し、元国税調査官の著者が警鐘を鳴らす、過激な税金入門書。
目次
序章 税金は国の文化を表す
第1章 格差社会は税金が作った!
第2章 役人はなぜ税金を無駄遣いするのか
第3章 歪んだ税
第4章 政治の貧困
第5章 あなたの子供に税金は使われていない
第6章 格差を広げる消費税
第7章 税金がフリーターを増加させた
第8章 金持ち老人と貧乏老人
第9章 増税の前に民主党がすべきこと
著者等紹介
大村大次郎[オオムラダイジロウ]
ビジネスライター。1960(昭和35)年、大阪府生れ。調査官として国税局に10年間勤務、主に法人税を担当していた。国税局退職後、出版社勤務などを経て、2000(平成12)年から執筆活動を始める。ビジネス誌、サブカル誌、単行本など様々な媒体で活躍している。フジテレビのドラマ「マルサ!!」では監修を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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金吾
12
○税金の観点から格差社会を論じています。すべてが正しいとは思いませんが、平易な言葉で書いているため、わかりやすく読みやすいです。小泉内閣のことも書いていますが、当時から常々何故マスコミは報道しないのか思っていたことなので、マスコミの情報操作も恐ろしいと感じます。国として金持ち及び税の使い道を決める者のみを優遇するイメージはよくわかりました。2020/10/01
nyanlay
3
元税務署職員の税金についての指摘文。特に消費税についてわかりやすく書かれていたと思います。読み口もわりとソフトなので、物足りなさもあるかもしれなけれど、税金についての入門編だと思えば読みやすいと思います。消費税は貧富の差を広げる悪税なんだなぁと。そして何故法人税を引き下げるのか少し理解できました。 2014/11/03
Abdiel
3
元国税調査官の著者が、大企業や金持ちを優遇し、中小企業や低所得者を圧迫する仕組みになっている現在の税制について指摘する。教育関係の話が興味深い内容だった。また、「余裕がないから子供を持てない」と言うあたり、きちんと少子化の原因を理解している人だと思う。2010/07/07
うたまる
3
「高齢者以外に、税金や社会保険料で食わせてもらっている人たちが、働いている人の四人に一人もいる計算になるのだ。税金を食って生きている奴らがあまりにも多すぎる。だからまともに働いている人たちは、彼らの分まで働かなくてはならない。それが結局、働いても働いても、楽にならない、という人たちを作っているのだ」2010/05/26
hayatama
3
主張は分からないでもないが少々軽い内容のような。あまり読みでがない分量。2010/04/01