内容説明
21世紀を迎え、存在感を増す中国。急成長をみせるその原動力とは何か?五輪開催により急速な変化を遂げる北京、毛沢東主義を貫いた河南省の栄光、改革・開放以後、大躍進を遂げた広東省、返還後の香港経済の衰退と再興…超大国に潜む各省の光と影を浮き彫りに。地図に加え、名産品情報も写真も盛り込み、旅行に仕事に大活躍の一冊。
目次
北京市
天津市
河北省
山西省
内蒙古自治区
遼寧省
吉林省
黒竜江省
上海市
江蘇省〔ほか〕
著者等紹介
莫邦富[モーバンフ]
1953年中国上海生れ。’85年来日。現在、新聞・雑誌の連載やテレビのドキュメンタリー番組などで活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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HIRO1970
19
⭐️⭐️図書館本。関わりの多い国なので、すんなり読めました。内陸部の未訪問のエリアは知らない事が多くかなり参考になりました。著者の立ち位置は少し偏りが感じられましたが、まあ今の中国の勢いでは妥当な書き方の範疇だと思います。著者も書いていますが、中国出張の時などに携帯するのに丁度良い本だと思います。今の中国は発展スピードが早いので、時々内容を更新して貰えれば更に使えると思われました。2014/04/06
feodor
5
中国について、省ごとに解説した本。とはいえ、中国の現代への変化を、総体としては感じるものだし、どんな人物の出身地だとか、この地域で起こった出来事だとかというのも取り上げられていて、なかなかおもしろい本だった。2012/11/29
KJ
4
多様な風土に彩られた自然。積年の歴史に育まれた文化。改めて中国の持つ国家資源の豊かさに気付く。各省毎に不変の表情も有るが絶え間ない変化こそが中国の本領だ。特に改革開放以後の変化が目まぐるしい。嘗て栄華を誇った省が没落し後塵を拝していた省が躍進する。時流に乗った沿海部と乗り遅れた内陸部の経済格差は激しい。但し鉄道や道路を縦横に結び人間や資源を繋げる事で全土規模で発展の享受を目指す気概や貪欲さも伺える。更に発展の副産物である環境問題や多民族国家故の火種も存在する。悠久の歴史も魅力だが現在進行形の躍動も面白い。2021/01/31
酩酊斉案山子
2
普段テレビでみる中国が中国のほんの一部であることがわかる良書。地勢、気候、歴史、観光スポットに各省の産業構造や国内GDPの順位などを加えたところが面白く、台湾やチベットについては(当然だが)中国寄りであるものの、各地域が抱える社会問題をも紹介し、地域によっては「最貧困省の一つ」と身も蓋もなく書いてしまう。著者はいろいろ耳の痛い日本批判をする人らしいが、こういう本を先に読めば素直に「助言」が聞けるんじゃないかな。2015/10/21
スプリント
1
各省ごとに詳しく特色が書かれていて参考になります。沿岸部の省は時代の変遷と共に大きく変わっていき、内陸部は古代から連綿と引き継がれる伝統が残る。そんな印象を受けました。2012/06/05