新潮文庫
「指紋の神様」の事件簿

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  • サイズ 文庫判/ページ数 261p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101299716
  • NDC分類 317.76
  • Cコード C0195

内容説明

「同じものは二つない」「一生変らない」指紋は、我々の指先に平等に与えられた、最も確実な本人証明である。生体認証やDNA鑑定が普及しても、百年間蓄積された経験とデータには適わない。三十年この道一筋、自供に頼る捜査が主流の時代に、三億円事件、よど号ハイジャック、オウムなどに携わり、“動かぬ証拠”を武器に事件を解決に導いた鑑識官が語る、指紋の真実。

目次

第1章 指紋とは何か(刑事から指紋捜査官へ;白衣姿だけの不思議な光景 ほか)
第2章 指紋が語りかけるもの(転機―Kホテル事件;不可思議な死体 ほか)
第3章 検出と鑑定をしてみる(指紋係の七つ道具;指紋検出法 ほか)
第4章 指紋がもつ無限の可能性(指紋照合の決め手―特徴点;指紋照合をしてみよう―入門編 ほか)

著者等紹介

塚本宇兵[ツカモトウヘイ]
1936(昭和11)年茨城県生れ。’55年に警視庁巡査となり、刑事課を経て’67年に鑑識課指紋係に。以来指紋一筋30年、有楽町3億円事件、よど号ハイジャック事件、一連のオウム事件など手がけた大事件は数知れない。’95(平成7)年にその功績を認められて、警察庁指定の広域技能指導官に認定され、“指紋の神様”と呼ばれるようになる。2001年警視庁鑑識研究所長を辞し、現在、株式会社日本シークレット・サービス主任研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うえぴー

18
新潮文庫から出版される犯罪ノンフィクションものは、おしなべて面白い。本書の親本はPHP研究所だそうだが、新潮の編集部に目利きがいるんでしょう。著者は警察の鑑識課指紋係を30年以上も務めた「指紋の神様」。本書の内容は、誰もが持っているのに、ふだん気にも留めない「指紋」。犯罪捜査において指紋が活用されるようになって100年以上が経っているが、これまで同一の指紋が検出されたことはないという。指紋の種類から、検出法など目から鱗の情報ばかり。犯罪捜査の裏側の面白さと同時に、人間の不思議さを垣間見せてくれる一冊。2017/02/28

うたまる

1
指紋一筋30年、”指紋の神様”の異名をとる元鑑識官の指紋入門。これはちょっと期待外れだったな。”事件簿”と謳っているのでもっと指紋鑑定でズバババーンと解決に導いていくストーリーを期待していたが、そういうのは概略を4~5つ程度で後はほぼ学術的記述に終始していた。しかし、こういう一般向けの文庫本で”シアノアクレリート法”とか”ニンヒドリン液”とかいるかね?まあ、1章の指紋研究の歴史とか人間以外の動物の指紋話とかの蘊蓄は面白かったけど。他、指紋をもっと活用しようというのは賛成。左メディアはどうせ反対だろうけど。2019/06/20

yudai.tkwnd@gmail.com

0
最近、身の回りで急に出現するようになったテーマである指紋に関する本。 日本や他国における指紋鑑定の歴史とか、鑑定方法とかを概説してる。 自分の指の先に付いている模様について、少しだけ理解が深まりました。2014/12/26

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