新潮文庫
脳のからくり

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  • サイズ 文庫判/ページ数 306p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101299518
  • NDC分類 491.371
  • Cコード C0140

内容説明

世界は脳、脳と騒がしいけれど、ではいったい脳のなにが話題なのか?謎なのか?気鋭のサイエンス・ライターと脳科学者がタッグを組んで、脳の構造に始まりゲーム脳からワーキングメモリ、視覚モジュールにホムンクルス、脳内化学物質やニューラルネット、ついにはクオリアやペンローズの量子脳理論に到る研究の最先端までを、これ以上ないほどやさしく解説する脳の「超」入門書。

目次

第0日 まずは脳を軽くイメージしてみよう
第1日 脳の司令センター―やっぱり「私」は脳の裏側にいた
第2日 脳の視覚―モノを「見ている」のはアタマの後ろ
第3日 脳出し―脳をとり出してみよう
第4日 脳の配線―クスリ漬けの脳 脳内化学物質のお話
第5日 意識の不思議―「私」は網の中で生まれる
第6日 脳に迫る危機―脳が壊れるとき
第7日 脳科学の最前線―クオリアがわかれば脳がわかる!

著者等紹介

竹内薫[タケウチカオル]
1960年、東京生れ。サイエンスライター/理学博士。東京大学教養学部、理学部を卒業後、カナダ・マギル大学物理学科博士課程を修了。湯川薫名義で小説家として活躍する一方、長年「ネイチャー」誌記事翻訳にも関わり、その幅広い科学知識を生かした著書も多数

茂木健一郎[モギケンイチロウ]
1962年、東京生れ。脳科学者/理学博士。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。東京大学理学部、法学部卒業後、同大大学院物理学専攻課程を修了。理化学研究所、英ケンブリッジ大学を経て現職。クオリア(意識のなかで立ち上がる、数量化できない微妙な質感)をキーワードとして、脳と心の関係を探求し続けている。主な著書に『脳と仮想』(小林秀雄賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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禿童子

25
サイエンスライター竹内薫の「脳科学お勉強ノート」。とことん素人向けのやさしい解説とうたっているが、クオリアの説明は茂木健一郎に譲っている。竹内さんの言う「人間の意識を科学的に究明すると、宇宙の万物が何らかの意識を持つというオカルト的な言説に近づく」というジレンマが興味深い。脳科学はちょっと眼を離すとドンドン新しい知見が生まれて、この本の内容も少し古く感じるが読むべき本を紹介する「入門書の入門書」という点ではまだ役に立つ。意識を科学の対象にすると宣言したクリック論文が1990年とごく最近であることは意外。2019/01/17

あっきー

22
⭐3 脳の分かりやすい入門書で良くできている、この本はペンローズについて説明があるのを期待して読み始めたのだが一言だけで説明終了だったのでチト残念だ、著者には細胞レベルで波動の収縮が起きている所の詳しく分りやすい解説を期待している、終わりにで宇宙のすべてが関係性のネットワークとしてからみあっていてその関係性から意識が生まれるの辺りは先日読んだゼロポイントフィールド(波動エネルギー域)と似ていると思った、巻末のオススメ脳の本を活用していきたい2021/09/06

へくとぱすかる

22
すでに知っていたことも多かったが、コンパクトにまとめられていて、おもしろく読了できた。意識がどんな物質にでも希薄にネットワークとして広がっているという仮説は、確かに魅力的で、だれしも一度は考えたことがあるはず。そうでなければ確かに意識の起源を説明できなくなる。ただし。そのメカニズムは一切不明。ここに科学と哲学の接点があるように思える。2013/11/07

ふろんた

20
脳科学ブームの頃に出版された本。サイエンスライターの竹内氏が脳科学者の茂木氏を仰ぎながら要所をまとめたノートのようになっている。この2人は大学時代から親交があったのか。2015/06/17

ひよピパパ

19
脳科学の入門書。後半はやや専門的になるが、脳の不思議さを存分に教えてくれる。270頁に多くの“オススメ”脳の本が掲載されていて有益。2022/02/16

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