新潮文庫
子どもが育つみちすじ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 247p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101296517
  • NDC分類 371.45
  • Cコード C0177

内容説明

乳児期のふれあいから思春期の性の目覚めまで、子どもの精神発達には一定のみちすじがある。親はそれを知り、自然な愛情とさわやかな英知をもって、幼い心を導いてほしい。児童・思春期の精神科臨床の場から、子どもの変化をつぶさに見続けてきた著者が、親子の危機とその処方箋を、医師として、母としてやさしく示す。長く悩める親子の道しるべとなった子育ての教科書が、大幅な改訂を経て文庫化。

目次

第1章 こころの土台―幼少期の重要性(人間信頼の基礎づくり;子どもの心をこわさぬために ほか)
第2章 子どもが育つみちすじ(精神発達のみちすじ;さまざまな危機とその意味)
第3章 親と子の旅(旅立つ前に;親と子の絆を結ぶとき―乳児期 ほか)
第4章 生きる力の火種のとうとさ―私のメッセージ(思春期の若者に出会って感じること―「生きる力」の火種の弱さ;「生きる力」を構成するもの―それは「自立力」と「共存力」 ほか)
第5章 生きることと育むこと―私の「ひとこと」エッセイ(小さな傷;有り難き人 ほか)

著者等紹介

服部祥子[ハットリサチコ]
1940(昭和15)年生れ。岡山大学医学部卒業。専攻は精神医学。現在は大阪人間科学大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

警蓮社峻譽身阿

16
平成18年刊。思春期の子供の精神発達と親の関係性について、臨床精神科医が実際の経験を踏まえて事例紹介をする本書。友達関係で悩んだり、性について悩んだり、漠然とした未来への不安に悩んだり、様々。発達障害や摂食障害などの精神疾患についても触れる。2024/12/09

relaxopenenjoy

6
読みたい登録消化。著者は精神科医だそう。子どもの発達の段階に応じた対応などが具体例も交えて書かれていて指針になりそう。娘さんが幼少時や中学生の頃に、モスクワやNYに家族で住んでいたよう。色々な詩の紹介も。内田百閒への言及もあった(同郷の岡山の方だからか)。たまたま百鬼園随筆を読んでいたのでそういうの嬉しい。2023/07/22

Chee

2
色んなケースが出てきてわかりやすかった。うろ覚えだけど、知性の親になる、というのが、なるほどな、と思いました。愛情頼りじゃ、きついこともあるね。2021/05/09

Pery

2
出張中の新幹線にて読了。素晴らしい本だった。児童精神科医による子育てについての思索をまとめたもの。子供を見る眼差しの温かさ、行間に溢れる人に対する愛情に癒される。頁ごとに味わい深いフレーズがあり、紹介されている詩やエピソードとともに、濃密な文学作品を読んでいるような感動を覚える。2015/08/20

ひらぱー

2
期待しすぎていたためか、あんまり響く内容がなかった気がするけど、自分がspoilされているからでしょうか。佐々木正美氏の「子どもへのまなざし(正・続)」(来年早々『完』が出る!)は情緒的に、鯨岡峻氏の『保育・主体として育てる営み』や『<育てられる者>から<育てる者>へ』はもうちょっと理屈っぽく、子どもの育ちを書いています。今度読む田中昌人氏の『子どもの発達と診断』は子どもの育ちを生理的な面から切り取るものと期待しています。この本は、あんまりどれもだったような...2010/12/26

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