新潮文庫<br> 愛に乱暴〈上〉

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新潮文庫
愛に乱暴〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 256p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101287560
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

初瀬桃子は結婚八年目の子供のいない主婦。夫・真守の両親が住む母屋の離れで暮らし、週に一度、手作り石鹸教室の講師をしている。そんな折、義父の宗一郎が脳梗塞で倒れた。うろたえる義母・照子の手伝いに忙しくなった桃子に、一本の無言電話がかかる。受話器の向こうで微かに響く声、あれは夫では?平穏だった桃子の日常は揺らぎ始め、日々綴られる日記にも浮気相手の影がしのびよる。

著者等紹介

吉田修一[ヨシダシュウイチ]
1968(昭和43)年、長崎県生れ。法政大学経営学部卒業。’97(平成9)年「最後の息子」で文學界新人賞。2002年『パレード』で山本周五郎賞、同年発表の「パーク・ライフ」で芥川賞、’07年『悪人』で大佛次郎賞、毎日出版文化賞を、’10年『横道世之介』で柴田錬三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yoshida

167
結婚して8年たつ真守と桃子。子供はいない。真守は浮気相手の奈央との間に子供が出来る。真守と桃子、奈央は3人での話し合いを持つがまさに修羅場である。壊れていく桃子が不憫でもある。真守の優柔不断さにも驚く。実際、どこまでからが浮気かと言う議論はあると思うが、今回のケースは完全に真守側がアウトだ。ここまで読み進めて、この作品の落とし所をどうするか、見えてこない。私の読解力の不足もあると思うが。蛇足だが本作は上下巻に分けている。これくらいのページ数であれば1冊で済むと思うのだが。下巻の展開に期待して読んでみる。2018/09/10

じいじ

118
帯のコピーが傑作です。【妻は叫ぶ。「あの人の妻は私!」】本妻と浮気相手の女の泥仕合。吉田修一の筆が冴えています。じんわりと沁みてくる笑いと面白さがとてもいいです。妻のある男が浮気する話―プロットはベタなのですが、著者の描写力が繊細で、細部にいたる気配りが行き届いているので読み心地がいいです。終盤、夫を中に二人がホテルで対峙する場面は出色の山場です。余韻を残して【女はつぶやく。「私、産みますから」】の下巻に、即刻突入します。2018/08/01

りゅう☆

109
子供はいないけど夫婦として普通に仲良く暮らしてて、義父母とも特に仲が悪いわけじゃない。夫のいない生活は考えられない。夫が浮気?まさかね。でも女からの電話で確信。女と別れるって言ったのに相手の女が妊娠して、逆に別れてくれと言われる。もうね、こういうパターンって本当に一番イヤな展開。つい自分が妻側に入るので、苦しくて悲しくて相手の女が憎い。なのに吉田作品、つい手に取ってしまう。あー、もうヤダヤダと思いつつも下巻へ。こんな経験はしたことないけど、狂っていく様は分かるような気がする。チェーンソー使っちゃうのかー?2020/10/14

hit4papa

102
夫を掠奪された女性の日々が綴られた作品です。本作品は、どストレートな不倫をテーマとしたものです。そのまんま読み進めるとあるある話で、退屈極まりません。しかし、物語の合間に、主人公 桃子の日記、そして不倫をしている女性の日記が挿入されるという本作品の構成が、後半になってから(軽い)驚きを与えるのです。桃子の突飛な振舞いも、興味を惹きつけてくれます。前半のクライマックスは、桃子、夫真守、愛人奈央の初めての顔合わせです。真守の口から奈央の妊娠を告げられ、狼狽から激しい怒りに変わる桃子。というところで後半へ・・・2019/12/05

アッシュ姉

93
結婚八年目で子供はまだおらず、夫の実家の離れで平穏に暮らす桃子に不穏な影が忍び寄る。義父の入院、夫の浮気、自身の変化。どこか冷たい印象の妻、のらりくらりとどっちつかずの夫、頭の悪そうな愛人、イラつく義母に気を取られているうちに漫然とした不安が湧き上がってくる。この人いったい・・・。上巻がいいところで終わり、下巻への期待がいやが上にも高まる。さすがの展開の巧さ。吉田文学と感じたところもあるが、チェーンソーを構えて鏡の前でポーズをとったりと笑ってしまう場面もちらほら。→続く2019/01/11

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