内容説明
さよならの予感の中で気づく、人それぞれの恋のかたち。『とれたての短歌です。』から1年半。俵万智の短歌と浅井慎平の写真が織りなす透明な愛の世界。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
masa@レビューお休み中
107
本も時代とともに変わりゆくのがよくわかる。25年前に発刊された本書は、実に時代を感じる。懐かしき80年代の息吹がここには残っているのだ。短歌を表記する力強い太い文字、格好いいということを見せつけるような写真。自信とか、余裕とか、遊びとか、そういった要素がこれでもかと盛りこまれている。それは、もしかしたらバブルの余韻なのかもしれない。浅井愼平の写真と俵万智の短歌が合わさった、この作品は発売したときに立ち読みしましたね。あの頃は、何か見てはいけないものを見るかのようにドキドキ本を開いていたような気がするなぁ。2014/05/06
おくちゃん👶柳緑花紅
69
やっぱり俵万智さんの歌がすき。切ない。胸がキューとなる。浅井慎平さんの写真とのコラボも素敵だ。ぐにゃぐにゃに時を曲げたい六時間後に会える二時間だけ会える/ 「それだけです」と書いた手紙の余白にはそれだけでない心がにじむ/ 読み終えて表紙に書かれている歌を夫に告げた。デジタルの時計を0、0、0にして違う恋がしたい でも君と/ 夫は?????の表情。2014/12/25
ひろちゃん
38
素敵な写真と一緒に俵万智さんの言葉が響きます。本棚に大切にしまっておきます2015/09/28
ハンナ
30
表紙も違うし、ページ数が入っていないのが残念…。とはいえ、前作よりも一段とレベルアップした俵万智ワールドが広がっている本。こちらの方が時代に耐えうる歌が多かったかな。古さを感じさせるものが少なかった。歌に対し、抽象的な写真が多くなったのは自然的な流れだと思うー。締切があって、毎月決まったテーマについて詠んでいくということは、こうして力をつけていくということになるのかなー。こちらから歌を引用して文章を書いてみたいカンジです。2015/10/30
なつ
17
やっぱり短歌って素敵!!と再確認するような1冊でした。写真と短歌(言葉)。切なかったり苦しかったり。どこがどう、という事ではなく、直感で「素敵」と思う。2016/10/13