内容説明
生放送直前、女性旅行ライターがテレビ局内で殺された。同じく出演予定だった男が失踪。姿を消したのは、悠々自適に暮らしていた、かつての有名カーデザイナー、秋山清一郎だ。事件の鍵を求め、十津川警部と亀井刑事は、秋山夫妻が住む阿蘇へ。しかし二人は不在。そして秋山のパソコンには奇妙な文章が残されていた。十津川の推理が封印されていた幾つもの“過去”を甦らせる。
著者等紹介
西村京太郎[ニシムラキョウタロウ]
1930(昭和5)年、東京生れ。’63年『歪んだ朝』で「オール讀物」推理小説新人賞、’65年『天使の傷痕』で江戸川乱歩賞をそれぞれ受賞。’81年に『終着駅殺人事件』で日本推理作家協会賞を受賞する。2004(平成16)年には日本ミステリー文学大賞を受賞した。鉄道ミステリー、トラベルミステリーに新境地をひらき、常に読書界の話題をさらうベストセラーを生み出している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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朱音
6
サクサク読めるので通勤や寝る前のお供に良いのだけれど、あまりにもサクサク読んで読み飛ばして見逃したか、ちょっと急な展開な気がする。容疑者の名前がいきなり判明している所とか、まぁいいんだっちゃーそうなんですが(笑)リーダビリティーは悪くないんっすよ。2010/12/30
fumikaze
4
邪魔な人を本人に代わって殺し、その後本人を強請り大金をせしめる3人組の殺し屋グループ。こんな殺し屋が実在するのだろうか。余り効率の良い仕事とは思えないが。2024/04/12
fumikaze
4
「阿蘇・長崎 『ねずみ』を探せ」 誰かの邪魔な相手を消してその報酬を後から請求する、なんていうことは実際にあるのだろうか。確かに人生において「この人さえいなければ...」と思うことは誰にでもあるだろうけど、これは人生の罠のような気もする。人の弱味につけこむ犯罪は後味が悪い。2015/10/25
タカシ
1
話の前半部分では、あたかもこの人が犯人に思わせておきながら、警部の大胆な推理で弱みを付け狙う犯人グループの存在を気付く警部の推理に恐れ入りました。2010/03/03
aaboo
0
最後の、被害者の書いた小説の題名が気がきいていた。2014/03/13