新潮文庫
ヤクザが店にやってきた―暴力団と闘う飲食店オーナーの奮闘記

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  • サイズ 文庫判/ページ数 307p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101284712
  • NDC分類 368.5
  • Cコード C0136

内容説明

額に汗して稼いだ金で飲む―。客のそんな一夜のささやかな楽しみを守るため、一人の男が立ち上がった!ヤクザを撃退し、その営業方針を貫いて長年飲食店を経営してきた著者。「ぶっ殺してやる」と脅されながらも、熱い信念を曲げずに闘い続けるのはなぜか。ヤクザに絡まれそうになったとき、どうすればいいのか。深い洞察と手に汗握るエピソードに彩られたノンフィクションの傑作。

目次

グラス一つの裁判
南武線稲川会マル暴との徹底抗戦記
ヤクザと悪質な客―脅しの手口(借金をかたにビル乗っ取り。暴力団がやってきた;「鉄砲玉」三文二郎の二束三文の人生 ほか)
九州太郎―あるヤクザとの奇妙な出会いと別れ

著者等紹介

宮本照夫[ミヤモトテルオ]
1938(昭和13)年山口県生れ。’59年山口県立下松工業高校卒業。’64年神奈川県川崎市で焼鳥屋を開店。以来、クラブ、スナックなど50近い店をオープンする。「暴力団お断り」の方針を貫き、警察と協力して、これまでに100人以上のヤクザや不良客を検挙させた。現在、(株)宮本企画代表取締役。川崎、麻布十番などで焼肉店を経営する傍ら、全国で飲食店経営、暴力追放について講演を行っている。著書に『それでもヤクザはやってくる』(2007年映画化)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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kinkin

76
川崎市で飲食店を経営していたオーナーと店にやってくるヤクザや暴力団との攻防が書かれている。著者であるオーナーは開店当時から暴力団やヤクザの入店を拒否する。にもかかわらず様々な理由をつけて乗り込んでくる。約30年前当時はあちこちでよくあった事だと思う。考えてみれば暴力団何々組という看板を堂々と上げているのもおかしい。それを分かっていても壊滅できない警察というのもおかしい。伊丹十三の「ミンボーの女」はそんなヤクザたちとやりあう映画。本を読みながら思い出した。著者の自慢風語り口が若干鼻についた。2017/12/08

saga

22
著者が水商売の店を経営する中で暴力団と戦ってきたドキュメント。表紙の図案からは想像ができないほど内容は「怖い」ものだ。著者が体を張って自分の店、そして経営方針を守る姿勢がすごい! また、ヤクザよりたちの悪い一般人にも迷惑をかけられた話を読むと、著者に限らず客商売の難しさを垣間見る思いだ。最後の九州太郎との逸話は、著者のポリシーに反する面はあろうが、温かみを感じた。2012/03/11

RE:PIRO

9
ためになるようなことがあってはいけないんだろうけど、 精神論という意味でもためになる作品。 とにかくスジを通すって大事なのね・・・・・。 わたしが水商売してたころはヤクザの大物より チンピラや中国人マフィアのほうがずっと太刀悪かった気がします。 いや、しかし面白かった。2013/07/10

ひかり

7
この作者は、一般人なのに毅然とした態度で暴力団に対応してて、勇気があるねえ。内容が昭和40年代とか50年代頃なので、暴力団のやり方も分かりやすい感じですな。2023/04/10

だいすけ

7
自分にはとてもまねのできない人生。2018/06/22

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