角川oneテーマ21
政権交代の法則―派閥の正体とその変遷

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  • サイズ 新書判/ページ数 225p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784047101500
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C0295

内容説明

政治を理解するためには、まず派閥を知るべきである。多くの人間が集えば、そこには多かれ少なかれ好き嫌い、波長の合う、合わないが生まれてくる。そうした非合理的な人間的な要素が派閥の結束の強弱と将来を占う鍵にもなる。人的なつながりが政策論議よりも奥が深い場合も少なくない。

目次

第1章 ねじれ国会と政権交代(ねじれ国会の出現;与野党のあるべき姿 ほか)
第2章 自民党による疑似政権交代史(政治は数の論理;派閥が作り出した疑似政権交代 ほか)
第3章 疑似政権交代の終焉(小沢一郎の剛腕は経世会支配から生まれた;金丸信の失脚が招いた経世会分裂、小沢一郎の離党 ほか)
第4章 民主党派閥と政権の可能性(民主党における派閥の意味;民主党グループにおける本流 ほか)
第5章 政権交代の必要条件(最終的には政策を吟味せよ;ねじれ国会の行方 ほか)

著者等紹介

草野厚[クサノアツシ]
慶應義塾大学総合政策学部教授、1947年、東京生まれ。71年、慶應義塾大学法学部卒業後、(株)松下電器貿易勤務を経て、上智大学大学院外国語学研究科修士課程、82年、東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。社会学博士。国際大学、東京工業大学等を経て91年から現職。著書に『日米オレンジ交渉』(日米友好基金賞受賞、日本経済新聞社)など多数。専門は政治学、日本外交論、政策過程論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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シノウ

3
自民党の派閥に焦点を当てた情報量の濃い書籍。 派閥の源流は、日本民主党と自由党が合流する1955年まですべてさかのぼれるという実態。 官邸主導により、以前よりは派閥の性質は薄まったといわれるものの、政策の異なる振れ幅の大きい総裁選候補者を見ると、主義主張なく「権力」こそが党の本質であるという自民党の実態を学ぶ上でよい著書であった。 馬鹿と鋏は使いようというが、国民はこの権力至上主義の万年与党・自民党をうまく乗りこなしていかないといけないのだと思う。2021/09/20

湘南☆浪漫【Rain Maker】

0
派閥があるおかげで疑似政権交代が出来ている。 派閥も良し悪し…。2017/08/19

kanako

0
党内派閥に焦点を当てた戦後政治史。政治史の知識がない私にとって、非常に役に立つ本だった(自民党の「擬似政権交代」とか民主に派閥といえるだけのものが無い理由とか目から鱗)。読んでいて感じたのはやはり小沢氏の凄さだ。最近はあまり姿を見せないが、裏では参院選に向けて策略をめぐらしていることだろう。注目したい。 2010 1 23 まさか今みたくなるとは。でも角栄に竹下登に金丸信のことを考えると因縁を感じる。2009/10/21

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