内容説明
自身を絶対悪に染めあげるため、虹の刺青を背負った銀次だが、死が周辺の人間に相次ぐ事態に直面して、魂が揺らぐ。生にも死にも見限られ、その狭間であがくアウトローが最後に対決した相手とは…。想像力と言語表現の限りを尽くした豊饒な文体と、従来のハードボイルドを寄せつけない凄まじい緊張の世界が、読む者を圧倒する。人跡未踏の小説世界を築いた丸山文学の傑作長編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遥かなる想い
145
下巻に入っても、銀次の独白は続く。 組織に狙われる銀次が行き着く先は どこなのか? そして マコトと花子は どうなるのか? 不穏な裏切りの予感を 孕みながら、 最後の破局に向かって、淡々と 進んでいく …ひどく 映像的な 独白の世界だった。2020/02/23
Reina R
6
今まで読んだ本の中でこれほど「読破」という言葉がしっくりくるものはないかもしれないというくらい体力を使って読み切った。丸山さんの文章によって頭だけじゃなくて、映像を長時間見たときの視覚もフル活用させたような気分にさせられた。銀次の虹見てみたい。2014/01/09
ステビア
1
なるほどなぁ。2013/03/20
kentarou
1
真昼の銀二の心の葛藤の描写がすばらしい2009/11/03