新潮文庫
いつも心にイタリアを

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  • サイズ 文庫判/ページ数 293p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101278827
  • NDC分類 302.37
  • Cコード C0195

内容説明

僕が育ったイタリアって、いったいどんな国なんだろう?米国、韓国、そして日本と、母国を離れて生活してきた著者だからこそ見えてくる、その素顔とは。外国で出会う同国人を信用しない!?美食の国が苦しむダイエット問題。カサノーヴァに学ぶデート術。TV番組まで時間にルーズ。日伊の冠婚葬祭の違い―。郷土愛溢れる知的なエッセイ。

目次

第1章 スローフードの国に生まれて
第2章 イタリア気質って何?
第3章 男と女の本音
第4章 常識は非常識?
第5章 冠婚葬祭
第6章 イタリア語の不思議

著者等紹介

ジェレヴィーニ,アレッサンドロ[ジェレヴィーニ,アレッサンドロ][Gerevini,Alessandro Giovanni]
1969年、イタリア・クレモナ生れ。よしもとばなな、松浦理英子作品のイタリア語訳を数多く手がける翻訳家、作家。ヴェネツィア大学日本語・日本文学科卒業後、東京大学大学院で学術博士号を取得。現在、早稲田大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ヴェネツィア

285
著者のアレッサンドロ・ジェルヴィーニは、よしもとばななのイタリア語翻訳者。現在は早稲田大学准教授で、東京在住。本書も日本語で書いている。とっても軽妙でこなれた日本語だ。しかも、イタリアの文化はまあ当然としても(そうは言うものの、日本人でも日本文化を十分に理解しているとは限らない)、日本の現代文化にも精通している。ばななさんも、いい翻訳者を持って幸せだ。もっとも、彼からすれば「内面的な解釈さえ合っていれば」という、ばななさんも翻訳者にはありがたい存在らしい。 2012/08/29

佐島楓

17
著者の方の筆致が安定していて、ユーモアもあり、とても心地よかった。イタリアは大好きな国なのでこの本を購入したのだが、生活に密着したトリビアだけでなく、イタリア語もちょっと学べてしまう、得した気分になる温かい本だった。2011/07/09

tori

12
イタリア人作者によるイタリアや日本等のエッセイ。文化の違いを知ることは視野が広がりとても好き。文章上手いな〜と思っていたらなんと翻訳ナシで外国人の作者が書いたもの。上品でユーモアがあり圧倒される。教養深く、もっとこの人のことが知りたくなりました!2020/04/07

イエローバード

10
とうぶんヨーロッパには行けないので、日伊翻訳者のエッセイを読んでしばしイタリアの雰囲気に浸ろうと。美食の国、美男美女の国、大家族の国――自虐ネタを交えた上質なユーモアがたっぷり、でも郷土愛にあふれていて、読んでいるとばたばたした観光ではなく、ゆっくりイタリアに滞在したくなる。どうか早くそんな日が来ますように。2020/06/30

breguet4194q

9
前作に続き、イタリアと日本(少し韓国)の文化などの違いを楽しく、嫌みなく書かれています。素晴らしいのが、両方の文化をインスパイアし、絶対にディスらないこと。普通なら、どちらかの立場を主張し「こんなことあり得ない!」と持論を展開するところですが、どちらも受け入れています。著者の人柄が染み渡った一冊です。イタリアに行きたくなります。2020/05/31

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