新潮文庫
そこへ届くのは僕たちの声

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  • サイズ 文庫判/ページ数 439p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101277424
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

植物状態の人間からのメッセージが、その家族に届けられるという奇妙な事件が多発し、一人の元刑事が調査を始める。連続する誘拐事件、謎の存在「ハヤブサ」、夜毎、天文台に集う子供たち。無関係にみえる出来事のリンクがおぼろげに明らかになった時、多数の人間を巻き込んだ未曾有の大事件が発生した―。隠された力をもち、強い絆で結ばれた者たちの、勇気と友情と奇蹟の物語。

著者等紹介

小路幸也[ショウジユキヤ]
北海道生れ。広告制作会社を経て、執筆活動へ。2003(平成15)年『空を見上げる古い歌を口ずさむ』でメフィスト賞を受賞してデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はらぺこ

74
好き。プロローグは少し読みにくいかなぁと思ったけど、本編に入れば入り込めた。 解説にも書いてたけど「ハヤブサ」と小惑星探査機「はやぶさ」の事がシンクロしている気がしてたので希望を持って読み終えた。「はやぶさ」の事を知らなければ違う印象で読み終えたかも知れない。 『遠話』という特殊な能力が出てくるので、ファンタジー要素が1ミリでも入ってると嫌って方以外は楽しめると思います。オススメの1冊です。2012/01/15

優希

58
植物状態の患者からの声が家族に届く事件というのが、絆を感じさせせます。連続誘拐事件と毎晩天文台に集う子供たちというキーワードは無関係のように見えますが、物語が進むにつれおぼろげに見えてきました。勇気、友情、奇蹟がつまっていました。2021/06/02

アイゼナハ@灯れ松明の火

56
〈遠話〉大人になると消えてしまう不思議な能力を持った子どもたち。『僕たち以外、誰もできないから』危険を顧みず、仲間を救おうとするその姿に目頭が熱くなります。子どもたちだけの話にしないで、周りで見守り、時に行動する大人たちの姿も書いてくれてる所に救われる感じです。『いつか会えた時に、胸を張って言えるように。僕らも頑張っているんだと』そうだね、頑張らなきゃ!2011/03/21

52
子供たちは本当にそんな力があって、奇跡と呼ばれることが起こっているのかもしれない。実際には有り得ないことでも、夢を見てしまう。自分には助けることができるという力を。宇宙にもと届きそうな思いを。満ちるの位置や坂下さんらの事情、かほりの空声、トントン拍子に進む警察や自衛隊や国。あら?と思うこともあったが、関係なくこの物語は美しく、優しいぬくもりが感じられる。好きだなぁこの本。うまくいく物語は素直に微笑んで真っ直ぐ心に受け止めて、静かに本を閉じるに限る。少しの間でも、彼等と仲間になれた気がして、心が暖かい。2012/01/17

りょうこ

50
遠くの声を聞ける不思議な力持った子供達のお話。SF?ミステリー?とお話自体が不思議な感じでした。小路さんの本に出てくる子供達は本当に生き生きしている。読後感も良かった!2013/07/22

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