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新潮文庫
帰還せず―残留日本兵六〇年目の証言

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  • サイズ 文庫判/ページ数 476p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101276618
  • NDC分類 916
  • Cコード C0195

内容説明

どうしてあなたは、日本へ帰らなかったのですか―。東南アジア各地には、あの戦争が終ったあとも、現地に留まった元兵士たちがいる。ある者はインパール作戦の敗走が、ある者はインドネシア独立軍への参加がきっかけだった。祖国のために戦い、望郷の念を抱え、それでも彼らが「帰還せず」と決断したのはなぜなのか。彼地で暮らしつづける残留兵たちの人生を追った渾身のルポルタージュ。

目次

プロローグ 津波と日本兵と
第1章 敗走の果てに―インパール作戦~タイ編
第2章 南方に見た夢、変わる夢―インドネシア編1
第3章 何も知らなかった、若かった―インドネシア編2
第4章 祖国啾々―ベトナム・ミャンマー編
エピローグ 約束の場所

著者等紹介

青沼陽一郎[アオヌマヨウイチロウ]
1968(昭和43)年、長野県生れ。早稲田大学卒。テレビ番組の制作に携わった後、フリージャーナリストとなる。犯罪事件、社会事象、食料問題などをテーマにして、精力的にルポルタージュ作品を発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

32
矛盾、理不尽の渦巻くカオスの中、純粋さ故の苦悩。国、故郷、そして家族を問う。国籍や地理でもなければ、血でもない何か・・・。心が休まる居場所の探求。無論、二世の坂井氏、宮原氏の故郷も、愛し、愛される人がいる所!一方、残留の決意に至るまでの計り知れない心の葛藤・苦悩。復員兵への偏見・先入観なども、忘れてはならない史実の1ページ。風評に惑わされることなく、真実を見極める姿勢の意味を再認識。2015/03/25

yamakujira

5
東南アジア各地で暮らす14人の旧日本兵を追ったルポ。敗戦後、彼らはなぜ帰国しなかったのか。独立戦争に身を投じた正義感とか、現地の女性に捧げた純愛とか、ドラマチックな話じゃなくて、意外なほど消極的な理由が多いことに驚く。戦争によって大きく人生を変えられた人々だけれど、同情は必要のない人生を送ったようだ。でも、そんな彼らの影に、どれほどの非業の死、無念の死があるのだろう。2006年単行本発行、2009年文庫化、その3年間で9人が他界している。取材する最後のチャンスを生かしたんなんだなぁ。 (★★★☆☆)2016/10/15

ことのは

3
半ばまでは夢中で読んだが後半はちょっと飽きが… 意図はあるんだろうけど話が飛ぶのが読み難かった。 月日が流れたにしろ昔の人はカラッとしてる。 これは小野田さんにも感じたこと。2009/08/08

惰性人

2
大平洋戦争が終わっても、自らの意思で日本に帰らなかった軍人...いろいろな苦労はあったみたいですが、帰れなかった人とはだいぶ心境が違うようです。2009/10/13

midnightbluesky

2
国敗れても、山河なく、水島のように格好よいこともなく・・・2009/08/21

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