出版社内容情報
1984年、ソ連留学中にかけられたスパイ嫌疑から、九死に一生を得ての生還――。ロシア文学者によるスリリングな自伝的エッセイ。
2008年、モスクワ・クレムリン宮殿最大の広さと威容を誇る純白の大広間。ロシア語とロシア文化の普及への貢献を理由にメダルを授与されたわたしは信じられない思いだった。かつてソ連留学中にスパイ容疑で尋問を受け、死ぬほどの苦しみを味わったわたしが、なぜ――。ドストエフスキーの作品と生涯に、自身の葛藤を重ねた自伝的エッセイ。『ドストエフスキーと59の旅』改題。
内容説明
2008年、モスクワ・クレムリン宮殿最大の広さと威容を誇る純白の大広間。ロシア語とロシア文化の普及への貢献を理由にメダルを授与されたわたしは信じられない思いだった。かつてソ連留学中にスパイ容疑で尋問を受け、死ぬほどの苦しみを味わったわたしが、なぜ―。ドストエフスキーの作品と生涯に、自身の葛藤を重ねた自伝的エッセイ。
目次
二〇〇八年十月、モスクワ、ロシア国立外国文献図書館
二〇〇七年二月、モスクワ、トヴェルスカヤ通り十二番
二〇〇一年九月、ザライスク、ダロヴォーエ
二〇〇一年九月、チェルマシニャー
二〇〇九年一月、東京、日仏会館
一九六三年八月、宇都宮
一九五七年二月、宇都宮
一九六六年十月、宇都宮
一九六八年五月、東京、西ヶ原
一九六八年六月、東京、西ヶ原〔ほか〕
著者等紹介
亀山郁夫[カメヤマイクオ]
1949(昭和24)年栃木県生れ。名古屋外国語大学長。東京外国語大学ロシア語学科卒業、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。2002(平成14)年『磔のロシア』で大佛次郎賞、’07年新訳『カラマーゾフの兄弟』で毎日出版文化賞特別賞、’13年『謎とき『悪霊』』で読売文学賞研究・翻訳賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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