内容説明
夢と現実には桁違いのギャップがある。そのうえ学校も会社も“数字の奴隷”ばかりだ。そんな世界からキミが“独立”したいなら、やりかたを教えよう。不世出のバンドマン・忌野清志郎が30年のプロ生活を経て、どうしても書き残しておきたかった言葉がここにある。「成功」ではなく「独立」。真の自由を手に入れるための、たったひとつの方法を、胸の奥で熱い炎を燃やす全ての人々に贈る。
目次
第1章 わかってくれない世間が悪い
第2章 歌われていないことは山ほどある
第3章 バンドマンの夢と現実
第4章 「業界」からの独立 前編
第5章 「業界」からの独立 後編
第6章 独立は「自由」か「面倒」か?
第7章 「バンド」からの独立
第8章 決めたのはオレ自身
著者等紹介
忌野清志郎[イマワノキヨシロウ]
1951‐2009。バンドマン。1968(昭和43)年、都立高校在学中にRCサクセションを結成。’70年『宝くじは買わない』でデビュー。多彩なヒット曲を放ち、バンドは初の10年連続武道館公演を達成。’91(平成3)年のRC活動休止に前後して、ザ・タイマーズや2・3’Sなどソロ活動も積極的に展開し、日本の音楽シーンにおいて常に斬新かつスキャンダラスな存在であり続けた。2009年5月2日58歳で没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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82
🌟🌟🌟🌟🌟。尊敬する読友さんのオススメ本。実は俺は今までの人生の中でRCサクセションにハマった事がない。そんな遅読者の俺でも面白過ぎて二日で読み終えた。「好きな事でメシを食う。」とはどういう事なのか。それを志しをメインとしたメンタルな部分はもちろんの事、送り手である「ミュージシャン」と受け手である「オーディエンス」の間に介在するたくさんの「ギョーカイのオトナたち」の世界をサヴァイヴする方法論などが記されている。ミュージシャンに限らず「自分の好きな事でメシが食いたい。」と思っている人は必読。2019/06/06
今ごろになって『虎に翼』を観ているおじさん・寺
82
忌野清志郎が死んで10年経った。大してファンでもなかった癖に、いないと思うと大層淋しい。生きているうちにもっと好きだと言えばよかった。もっとお金を落とせばよかった。死んでから熱心に曲を聴いたり(呆れる事に泣いたりしている)、この文庫を迷わず買ったり。さりとて墓に布団は着せられじである。そんな後ろめたさも清志郎は見抜くように「ファンから独立する方法」も語っている。この本は忌野清志郎版『君たちはどう生きるか』なのだと思う。コペル君である読者に、清志郎が素敵な話をしてくれる。彼は間違いなく僕の好きな先生である。2019/04/12
GAKU
64
忌野清志郎さんという存在は中学生の頃、RCサクセションの「ぼくの好きな先生」という曲に出会い初めて知った。その後も特にファンと言うわけではなく、いくつかのヒット曲や、レコードが発売禁止になったり、度々バンドを結成したりという事を知っている程度でした。この著書の題名は「ロックで独立する方法」ですが、”独立”したい。”自立”したい。と思っている全ての人に参考になる内容だと感じました。私自身共感を覚えると同時に、この一冊と出会ったことで、”忌野清志郎”という人物が大好きになりました。⇒ 2019/04/24
優希
41
清志郎がどうしても伝えたいメッセージがこもっているような気がしました。自分のやりたい音楽を貫く精神がロックですよね。音楽に対して真摯に、自由でありたかった。清志郎の精神は音楽という調べで奏でられていたのに違いありません。2024/08/25
Y2K☮
35
著者の歌うロックアレンジされた「君が代」を久し振りに聴いた(CD持ってる)。いい曲だ。あの程度でメディアから総スカンを食らう国は窮屈過ぎる。反戦反原発もそう。人として真っ当な感覚なのに、それを素直に歌に乗せて売るとなぜ圧力が掛かるのか。全盛期の著者が今生きていたらどんな声を発しただろう。売れるものより自分がいいと思うものを創る。ファンに媚びず逆に不安を煽る。小さな成功を捨てて即次の挑戦。谷津矢車「蔦屋」における蔦屋重三郎の決め台詞「その方が面白いからに決まってるでしょう」の体現者。いいタイミングで読めた。2020/04/25
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