出版社内容情報
就活対策のため、拓人は同居人の光太郎や留学帰りの瑞月らと集まるようになるが――。戦後最年少の直木賞受賞作、遂に文庫化!
就職活動を目前に控えた拓人は、同居人・光太郎の引退ライブに足を運んだ。光太郎と別れた瑞月も来ると知っていたから――。瑞月の留学仲間・理香が拓人たちと同じアパートに住んでいるとわかり、理香と同棲中の隆良を交えた5人は就活対策として集まるようになる。だが、SNSや面接で発する言葉の奥に見え隠れする、本音や自意識が、彼らの関係を次第に変えて……。直木賞受賞作。
内容説明
就職活動を目前に控えた拓人は、同居人・光太郎の引退ライブに足を運んだ。光太郎と別れた瑞月も来ると知っていたから―。瑞月の留学仲間・理香が拓人たちと同じアパートに住んでいるとわかり、理香と同棲中の隆良を交えた5人は就活対策として集まるようになる。だが、SNSや面接で発する言葉の奥に見え隠れする、本音や自意識が、彼らの関係を次第に変えて…。直木賞受賞作。
著者等紹介
朝井リョウ[アサイリョウ]
1989(平成元)年、岐阜県生れ。早稲田大学文化構想学部卒業。2009年『桐島、部活やめるってよ』で小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。’11年『チア男子!!』で高校生が選ぶ天竜文学賞、’13年『何者』で直木賞、’14年『世界地図の下書き』で坪田譲治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
1555
この年齢になると、彼らが等しく子供っぽく見える。もちろん、読者によっては強い共感と同世代感を持つだろう。学生たちにとっての一大イヴェントたる就活。たしかに、そこでの勝者は自分にも自信が持て、周囲からも称賛されたり羨望されたりする。一方の敗者は…。職を得ることは「何者」かであるとの安心感を与えるのだろう。ただ、彼ら自身にも、それがそうでないことは重々わかってはいる。ある種のアイデンティティ・クライシスだろうか。それが自己の内面に向かわずに、外側の就職に向かうところは、まさに現代的エンターテインメント小説だ。2018/01/19
せ~や
931
すごく面白かった!学生でいる間は、ずっと肩書きがあって「何者」かでいられる。でも学生でなくなると、肩書きが消えてしまう。それでも「何者」かでいたくて、もがいてる。自分でそれを見付けていくしかないし、自分で自分に「何者」かを名付けていかないといけない。過程を伝え続けても、結果を伝え続けても、誰も「何者」なのか名付けてくれない。「自分は一体、たくさんいるこの社会の中の何者なんだろ?」と、読みながらふと考えてしまいました。2016/09/07
mitei
903
久しぶりに小説を読んでみた。著者と同い年だからか私の就活の経験と重なるところがあって面白く読めた。拓人のつっこみにあるあると思っていたら、まさかの最後のどんでん返しを食らって観察者である読者にも胸が痛く、共感させられた。それにしてもみんなとてもTwitter使いこなしてるなぁと思った。周りの人の裏垢って怖いなと思った。私も何者かになろうと日々過ごせているのだろうか?と自問自答していきたい。2015/06/27
ウッディ
813
似たようなリクルートスーツに身を包みながら、自分をよく見せるために何者かになりきる、そんな就活を行う5人の大学生の姿を描いた直木賞受賞作。不合格の通知は、自分を全否定されたような錯覚に陥り、就活生の心を削っていく。必死の自己アピールは滑稽で痛いが、それを他人事のように批判する姿勢もまた、負け犬の遠吠えのようで痛い。協力しながらも、ギクシャクし始める5人の関係が生々しく、読み進めるのが辛くなった。内定をもらうために全てをかける就活生よ、本当の何者かになるのは、働き始めたその先にあるのだよ。2019/05/12
ちくわ
730
【♪】読メで度々目にする人気な作家さんを初めて読んでみる。冒頭で就活モノと分かり、既読の『六人の嘘つきな大学生』を思い出す。ドギマギしつつ読み進めるも、就活生の月並な葛藤がダラダラと…え?…マジか! 瑞月の感情ブチ撒けからの怒涛の展開で一気に引き込まれた。タイトルがお見事過ぎる! 就活やSNSはあくまで設定で、強者への嫉妬と弱者への憐憫、その狭間で蠢く人間のさもしい感情が生々しく描かれており、グロささえ感じてしまった。私見だが、拓人は悪人でも無いと思うけどなぁ…強者に媚び諂い、弱者を足蹴にするヤツよりは。2026/01/11




