内容説明
大分県国東半島の先に浮かぶ姫島。謎と伝説に彩られたこの小島で、島の長の息子が惨殺された。取材で滞在していた浅見光彦は、島民の間に漂う微妙な空気に気づく。さしたる産業がない島で、密かに画策されていた恐るべき企み。海岸に流れ着いた死体。錯綜する人間関係の裏で、殺意の糸を操る者は誰か。事件の背景を追って九州本土の山奥に車を走らせた光彦が直面する戦慄の真実―。
著者等紹介
内田康夫[ウチダヤスオ]
1934(昭和9)年、東京生れ。コピーライター、CM制作会社社長を経て、’80年『死者の木霊』で作家デビュー。’82年からは作家業に専念。名探偵・浅見光彦が登場する数々の作品は、テレビ化・映画化もされ、多くの読者の圧倒的支持を得ている。また、軽井沢にはファンクラブ「浅見光彦倶楽部」がある
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっしー
11
★3・5 姫島は実家の墓から見えたから、島の名前を知ってた。というだけで手に取ったが、意外に楽しく読めた。2017/04/03
こすとがいん
10
入院中にまず読んだ本。姫島の盆踊り。子供たちのキツネ踊りを見てみたくなりネットで検索したら可愛らしいこと(^^)2022/08/30
十六夜(いざよい)
10
大分県国東半島の先に浮かぶ姫島で起きた殺人事件。取材で滞在していた浅見光彦は、惨殺された長の息子と彼を取り巻く島の人々の微妙な空気に気づく。島の人々が何をしてでも守りたいものとは、なんだったのか?大分人ながら姫島には行った事がなく、昔ながらの雰囲気がまだ残った島なのだろう…と想像しながら読んだ。かなり古い作品だが充分楽しめた。2019/08/14
まっさん
5
かつて訪れた国東半島で知って、ずっと行きたいと思っていた小さな島。 大阪にゆかりの神社があるらしい。 せめてそこだけでも行こかな。2014/11/01
よっぺー
5
大分県の姫島を舞台にした旅情ミステリー。浅見シリーズにしては珍しい凝ったトリックだった。それに背景の人情味あふれるストーリーが内田先生らしいなぁ。姫島は名前も綺麗だし、一度行ってみたいなぁ。2014/09/07