新潮文庫<br> 母の恋文―谷川徹三・多喜子の手紙

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新潮文庫
母の恋文―谷川徹三・多喜子の手紙

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  • サイズ 文庫判/ページ数 381p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101266213
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0195

内容説明

高名な哲学者だった父・谷川徹三。そのかげに隠れるように一生を終えた母・多喜子。両親の遺品のなかに、若き日に二人が交わした537通もの恋文が残されていた。京大生だった徹三が多喜子と出会ったのは、大正10(1921)年、恋う思いを朝な夕なに手紙にしたため、二人は結婚した。長い時間が流れたいま、父母の愛の往復書簡を、詩人で息子の谷川俊太郎が、愛惜の念をこめて世に送る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

駄目男

6
現代でも純愛という言葉が生きているかどうか知らないが、大正の昔、意志の伝達が殆ど手紙という手段しかないとなると、それこそ、郷ひろみではないが「会えない時間が愛育てるのさ」という言葉がピッタリで私もその点、よく理解できる。まず、谷川徹三・多喜子とは誰か、息子が詩人の谷川俊太郎と言えば分かるか。二人の往復書簡、大正10年6月から12年7月まで延べ537通!もう、気が狂うわんばかりに慕い、逢瀬が待ち遠しいとクドイほどに書かれている。 今、別れたばかりなのに、もう会いたい。その死が二人を分かつまで純愛を貫いた妻。2018/01/15

やまやま

2
当時の若者も今と変わらないのねーと親近感でした。彼女と初ナントカとか、応援しながら読んでました。当時は郵便の本数も多いし、メール感覚なんですね2012/07/24

R

1
何ともいへない不思議な心持、なんといったらいゝでせう。幸福な悩ましさ、悩ましい幸福、ーーそれでもいけない、一言にいってしまへえば、要するに、 あなたにあひたいのです。 2020/09/14

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