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新潮文庫
ただ栄光のために―堀内恒夫物語 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 411p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101266039
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0175

内容説明

オレはちゃんとした試合でなければ力が出ないんだ―最大のピンチに最高のボールを投げた男。打たれても、暴投しても、マウンドに立つと俄然試合を面白くした男。“悪太郎”“甲府の小天狗”といわれながらも、堀内恒夫は、素質と運と度胸に裏打ちされた強烈なプロ根性で立ち向った。巨人V9の大黒柱への限りない愛情をこめて、現役引退までの軌跡を克明に追った書き下ろし作品。

目次

プロローグ 最後の一勝
1 老人と天才投手
2 おれは誰にも打たれない
3 親友はウィスキー
4 最高のシーズン
5 どうしておれを投げさせないんだ
エピローグ パパ、やめたらチャルメラやってよ

著者等紹介

海老沢泰久[エビサワヤスヒサ]
1950(昭和25)年、茨城県生れ。国学院大学を卒業後、同大学折口博士記念古代研究所勤務。その後、著述に専念し、’88年に『F1地上の夢』で新田次郎文学賞を受賞。’94(平成6)年には『帰郷』で直木賞を受賞した
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

20
繰り上げ当選。「大切」が氏のキーワードとのこと。才能はもちろんだが、心意気や義理を大切にする姿勢に好感。一方、時代もあるが、自身の心を開くことも少なく、不必要な誤解も招く。印象に残るのが「引き際」。自身で決める故の美学。引退試合でのHRも、氏の美学であり、「大切」な1つだったのかな。異なる政界。数少ない共通点は「結果を求められる」点。”小天狗”の本領発揮なるか・・・。2013/08/16

imagine

9
BSで堀内の特番を観たのと、水道橋博士が激賞していたので緊急手配。海外ノンフィクションを翻訳したかのような小気味の良い短文で、私情を入れずに事実を淡々と列挙してゆく。詳細な記録も随所に登場し、マニアック度も充実。そんな中で、時に引用される堀内の破天荒なセリフや行動が、なんとも人間くさい。かつては解説も采配もキライだった堀内恒夫だが、この不寛容な時代に貴重な存在として、愛くるしく感じてしまった。丸谷才一の解説も著者海老沢の文体をべた褒め。「壮大な堀内恒夫年表」とも言える作品。水道橋博士の推しにも納得。2021/02/26

プレジデント

4
ジャイアンツの堀内投手。プロ野球でかつて9連覇を成したときの中心的ピッチャーの話です。堀内って凄かったです。天才ではあったのにその才能をもっと伸ばそうとする努力は嫌いだったようです。他人が努力してもなかなかできないことを、難なくできてしまえば、たしかに努力なんてしたくなくなるのかもしれないです。懐かしい選手がたくさん出てきてそういう意味でも面白かったです。2015/06/25

Gen Kato

4
再読。選手としての圧倒的な存在感と魅力に打たれます。野球選手に限らず、スポーツ選手は、個々の記録とは別に、よき伝記作家によって「記憶」されることもひとつの幸福なのだなあ、と考えさせられました。2015/03/23

コニタン

4
堀内恒夫がデビューした年の活躍が忘れられなくて、この本を読みました。2014/05/06

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