新潮文庫
おたから蜜姫

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  • サイズ 文庫判/ページ数 641p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101265407
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

隠密姫君、今度は千年の謎に挑む!存続危ぶまれる讃岐の小藩に、仙台藩62万石から結婚話が舞いこんだ。その条件は「かぐや姫が求婚者たちにねだった宝物を持参すること」(ただし本物)。え、竹取物語っておとぎ話じゃないの?若武者姿も凛々しい蜜姫さまの、冒険好きの血が騒ぐ。忍び猫タマ、愛書家の母・甲府御前も大活躍。吉宗、伊達家を相手に三つ巴の財宝争奪戦が始まる。

著者等紹介

米村圭伍[ヨネムラケイゴ]
1956(昭和31)年、横須賀市生れ。千葉県在住。早稲田大学政治経済学部卒。’99(平成11)年、『風流冷飯伝』で小説新潮長篇新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

67
『竹取物語』の謎について、その解釈を伝奇の如く語っていたのが興味深かったです。徹底した考察により、主人公蜜姫の存在が少しかすんで見えたのだけが残念でした。機会があれば、この物語からの視点で『竹取物語』を読みたいものです。2019/10/16

ドナルド@灯れ松明の火

15
今作は読むのに時間がかかってしまった。米村さんの竹取物語の研究・解釈を伝奇時代小説にしてしまった大作。かぐや姫伝説の徹底的な考察と解釈に関する記述は正直読み疲れた。蜜姫が脇役になってしまい甲府御前が主役となっている。しかし伊達の黒脛巾組と吉宗のお庭番熊野忍びの闘い、忍び猫タマの大活躍と蜜姫の会得した無明剣の冴えの描写はさすがである。次はハヤテシリーズに行こうか?2013/05/01

renren

2
いやあ凄かった! 「竹取物語」から古事記日本書紀、そして徳川実記へ。本当か!?と目を瞠り疑うような史料解釈や謎解きだけど、どこまで本当でどこからウソかわからないほどきっちりと組み上げてあって、これならウソが混じっていても気持ちよく騙されそうです。米村さんすごいなあ……。壮大すぎる絵図を読みこなすには気合とゆとりが必要で、だから読む人を選ぶはずだけど、こういう史料謎解きものが好きな人には超おすすめ。密かに注目したい作家さんです。2012/08/27

かいむ

2
あー面白かった!謎解きのシーンも地味なはずなのにぐいぐい引きつけられる。暴れん坊将軍は相変わらず腹黒だが、相変わらず暴れん坊姫にぎゃふんと言わされ、宇多様も大活躍!きよら姫のオチも楽しかった。放っておいても良いはずの案件をわざわさ片付けに行く夕介って人が良いな(そもそも蜜姫に付き合ってるあたりお人好しの極みだが)2010/11/13

ao

2
幼い頃から知っていた「かぐや姫」、「竹取物語」をこんな風に読み解く事が出来るのかと驚いた。面白かったです。2010/10/31

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