新潮文庫
山本美香という生き方

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  • サイズ 文庫判/ページ数 270p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101260860
  • NDC分類 070.16
  • Cコード C0131

出版社内容情報

世界の紛争地から現地レポートを届け、シリアで凶弾に倒れた国際ジャーナリスト・山本美香。愛と行動力で駆けたその仕事に迫る。

大学卒業後、主婦になるが、ジャーナリスト志望の夢を断ちがたく離婚。その後、世界中の紛争地から現地リポートを送り続け、45歳という若さで凶弾に倒れた山本美香。イラク戦時下のバグダッド潜入レポートと、公私にわたるパートナーであったジャパンプレス代表・佐藤和孝氏への取材を通し、国際ジャーナリストとして、そしてひとりの女性として鮮烈に生きた彼女の素顔に迫る。

内容説明

大学卒業後、主婦になるが、ジャーナリスト志望の夢を断ちがたく離婚。その後、世界中の紛争地から現地リポートを送り続け、45歳という若さで凶弾に倒れた山本美香―。イラク戦時下のバグダッド潜入レポートと、公私にわたるパートナーであったジャパンプレス代表・佐藤和孝氏への取材を通し、国際ジャーナリストとして、そしてひとりの女性として鮮烈に生きた彼女の素顔に迫る。

目次

第1章 ジャーナリスト山本美香の誕生―運命の出会いから世界の紛争地へ 1996年アフガニスタン~2003年バグダッドまで(運命の出会い;新卒で入社した会社を退職 ほか)
第2章 中継されなかったバグダッド―唯一の日本人女性記者現地ルポ‐イラク戦争の真実 2003年バグダッド(嵐が来る前に―カウントダウン48時間;爆弾が降ってきた―戦時下のバグダッド・ライフ ほか)
第3章 バトンを受け継ぐものたちへ―若い世代へ、ジャーナリストの仲間たちへ、そして佐藤和孝さんへ 2003年バグダッド以降(若い世代に自分の経験を語り、伝えていく喜び;美香さんは佐藤さんの生徒 ほか)
第4章 あの日のこと―山本美香が遺したもの 2012年シリアにて(守ってあげたかった、代わってあげたかった―あの日、アレッポにて;取材に基本的にはミスはなかった ほか)

著者等紹介

山本美香[ヤマモトミカ]
1967(昭和42)年北海道生まれ、山梨県育ち。都留文科大学卒。朝日ニュースターの報道記者、ディレクターを経て’96(平成8)年より独立系通信社ジャパンプレスに所属。アフガニスタン、イラクなど世界の紛争地を取材、レポートし続けた。2003年ボーン・上田記念国際記者賞特別賞を受賞。’12年8月20日シリア内戦の取材中、アレッポにて銃撃を受け殉職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きむこ

50
シリアで銃弾を受けて亡くなられた報道記者.山本美香さん。現場主義、でも無理はしない。危険と判断したら撤退。それが彼女とパートナーの斎藤氏の鉄則。とても芯の強い静かな女性。「戦場取材モノ」といえば宮嶋茂樹さんのアウトロー?な本以外読んだことがなかった。宮嶋さんの本は私にとっては漫画を読んでるようなイケイケなイメージだったけど、彼女の目線で描かれた「戦争」はそこで暮らしている子供や女性、市民の現実がヒシヒシと伝わってきて、確かに彼女が伝えたかったことを受け取った気がした。2014/08/29

スー

25
シリアで亡くなった山本美香さんをパートナーだった佐藤和孝さんが語っているので山本さんの人柄と佐藤さんの悲しみがすごく伝わってきて読むのが辛かったです。彼女の人柄を語った後にバグダッドのレポートを読むとより彼女の感情を強く感じ、自分の無力さに打ちひしがれたり怒りや悲しみを我事のように感じ一緒になんで!なんでだー叫びたくなりました。本当に佐藤さんと山本さんは強い絆で結びついていたのですね。喧嘩してても一緒に居るだけで心強く、離れて紛争地に行く事が考えられない程で佐藤さんのもうそんな事言ってられない、と言う呟き2018/05/27

ネコタ

21
これも読まなきゃいけないとずっと思っていた本をやっと読む。世界中の紛争地を取材してきて、残念ながらシリアで凶弾に倒れた山本美香さん。山本さんについて公私ともにパートナーであった佐藤さんが語る。危険を省みず常に事実を伝えようとするジャーナリスト魂が伝わってくる。「中継されなかったバグダッド」では自爆テロのことや、化学兵器の恐怖、取材中に隣室で砲撃され亡くなったロイターの記者のことなど生々しく伝わってきた。「世界で何が起こってるかに目を向けなければいけない」2017/03/18

milk tea

19
日本女性がシリアで凶弾に倒れたというニュースをかすかに耳にした遠い記憶。 その人が山本美香さんでした。 表紙の力強い眼差しがとても印象的。 シリアは、今でも内戦が続いているという。 人の手は銃や爆弾を持つためにあるのではありません。 憎しみあうために心があるのでもありません。 ジャーナリストという職業の意味を深く知ることができました。彼らのおかげで、世界で今何が起きているのか知ることができます。 山本美香さん、あなたがやろうとしたことが、 いつの日か必ずやってくると信じています。2021/10/02

mikage

12
ここ数年でジャーナリストが巻き込まれる事件が多くあり、現地でどんな活動をしていてどんな仕事なのか知りたくて読みました。少しはジャーナリストがどんな職業で何のために命懸けで取材しているのか分かった気がした。自分で行動しなければ分からないことは沢山あるし、使命感や夢を持って仕事している人は美しいと思う。私ももっと自国はもちろん他国にも興味を持って勉強しなければ。山本美香さんが亡くなったときは学生で、NEWSの報道で知りました。この本を読んだ今、過去に戻ってもう一度あのNEWSを見たいと思った。2016/01/02

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