内容説明
25歳でミュージシャンをやめ、写真を始めた青年はほどなく世界から注目を集め、国内の写真賞も次々と獲得する。ただ、自己の欲求に忠実な姿勢は、その後もずっと変わらない。気鋭の写真家が放つ、心やさしく挑発的なメッセージ。
目次
第1章 引き返せない場所に行く
第2章 分からないものをつくる
第3章 未来もないけれど撮り続ける
第4章 自分がフィクションになる
第5章 写真を撮るように写真を撮る
著者等紹介
金村修[カネムラオサム]
1964年、東京生まれ。20代半ばまでミュージシャンを志す。1989年、東京綜合写真専門学校に入学。タブロイド紙配達のアルバイトをしながら都市の写真を撮り始める。在学中の92年、オランダの写真展「ロッテルダム・フォト・ビエンナーレ」に作品が選出される。93年、東京綜合写真専門学校研究科を卒業。同年に最初の個展を開催する。95年に最初の写真集『Crashlanding』を出版。96年、ニューヨーク近代美術館が行った展覧会「New Photography 12」に「世界の注目される6人の写真家」の一人として選ばれる。97年、日本写真協会新人賞受賞。2000年、史上二番目の若さで土門拳賞を受賞。現在は個展・グループ展の開催や写真集の発表とともに、東京綜合写真専門学校ほかで講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hosakanorihisa
1
やっぱりこのひときらい。2009/06/05
タツヤ
0
「写真撮ったときは天才かもしれないと思い、現像すると普通かなと思い、プリントするとなんでこんなもの撮ったんだ!と思う」自分が常々感じていることを写真家も感じるんだなあと思った。彼の言葉は本心から出ているような気がして好きだ。2015/01/30
■
0
.2012/01/01
Koumei
0
なんていうか、これだけ文章が上手いと、なにもないような写真を撮っているのに、なにかがあるように見せられてしまい、やっぱり写真家にとっての言葉って、写真以上に大切なんだと思いました。2012/06/28
HIRO
0
何度も読んでいる。写真や写真家について頭穴を突かれたような言葉が並んでいる。2010/09/13