内容説明
太古のバビロニアに1人の予言者がいた…。古今東西の物語に材を得た12の華麗な短篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
43
阿刀田高氏の作品はだまし絵に似ている。確かに。2015/01/22
KAZOO
38
表題作を含む短篇が12収められています。時間を盗むモモのような話や夢なのか現実なのかわからないような話があり楽しく読みました。2014/12/18
NORI
16
再読。現実と幻想の狭間。「世にも奇妙な物語」系。←Z世代にはこれも分からないか? 男女の関係も含んだ「大人の星新一」といった趣。小中学生時代に星新一を読みまくった後、阿刀田作品に辿り着いたのは自然な流れだったと思う。オトナの世界を垣間見ているようで、中高生には刺激的だった。古本屋で100円だったこともあるけど。 本書は、ショートショート系、エッセイ風、ミステリーを含む12の短編集。1話25ページ前後で、隙間時間にも読みやすい。 令和の時代でも十分読める。昭和なのは、電話ボックスと野良犬の存在くらいかな。 2024/03/01
takaC
10
早過ぎた予言者/酔い盗人/雪おんな/小暗がりの女/花の器/モナ・リザは微笑む/当たらぬも八卦/花酔い/夢を見た男/天国への確率/ロマンチック街道/お梶供養 (1996年2月読了)1996/02/15
巣々木
5
博識の著者らしく、ウンチクと話のネタの絡ませ具合が絶妙で最後まで飽きずに楽しむことができた。特にタイトルにもなった「早すぎた預言者」はストーリーテラーとしての著者の矜持を感じる一編として感動的でさえあった。普通この手のショートショートは上手いなあと感心することはあっても感動ってなかなかないものだが。2018/11/25