出版社内容情報
「物語」を読み解き、日本人のこころの在り処に深く鋭く迫る河合隼雄の眼……伝説の京都大学退官記念講義を収録した貴重な講義録。
心理療法家・河合隼雄はロールシャッハ・テストや箱庭療法などを通じて、人間のこころの理解について新たな方法を開拓した。また、隠れキリシタン神話や『日本霊異記』、『とりかへばや物語』、『落窪物語』等の物語を鮮やかに読み解き、日本人のこころの在り処と人間の根源を深く問い続けた。伝説の京都大学退官記念講義「コンステレーション」を始め、貴重な講義と講演を集めた一冊。
内容説明
心理療法家・河合隼雄はロールシャッハ・テストや箱庭療法などを通じて、人間のこころの理解について新たな方法を開拓した。また、『日本霊異記』『とりかへばや物語』『落窪物語』等の物語を読み解き、日本人のこころの在り処と人間の根源を深く問い続けた。伝説の京都大学退官記念講義「コンステレーション」を始め、貴重な講義と講演を集めた一冊。
目次
第1章 コンステレーション―京都大学最終講義(言語連想テストからの出発;「元型がコンステレートしている」 ほか)
第2章 物語と心理療法(「リアライゼーシヨン」;「語る」ということ ほか)
第3章 物語にみる東洋と西洋(隠れキリシタン神話の変容過程;『日本霊異記』にみる宗教性)
第4章 物語のなかの男性と女性―思春期の性と関連して(男と女という分類;平安時代の物語にみる男と女 ほか)
第5章 アイデンティティの深化(深層心理学の仕事;アイデンティティとは ほか)
著者等紹介
河合隼雄[カワイハヤオ]
1928‐2007。兵庫県生れ。京大理学部卒。京大教授。日本におけるユング派心理学の第一人者であり、臨床心理学者。文化功労者。文化庁長官を務める。独自の視点から日本の文化や社会、日本人の精神構造を考察し続け、物語世界にも造詣が深かった。著書は『昔話と日本人の心』(大佛次郎賞)、『明恵夢を生きる』(新潮学芸賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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