新潮文庫<br> こころの最終講義

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新潮文庫
こころの最終講義

  • 河合 隼雄【著】
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  • 新潮社(2013/06発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101252322
  • NDC分類 146.8
  • Cコード C0111

出版社内容情報

「物語」を読み解き、日本人のこころの在り処に深く鋭く迫る河合隼雄の眼……伝説の京都大学退官記念講義を収録した貴重な講義録。

心理療法家・河合隼雄はロールシャッハ・テストや箱庭療法などを通じて、人間のこころの理解について新たな方法を開拓した。また、隠れキリシタン神話や『日本霊異記』、『とりかへばや物語』、『落窪物語』等の物語を鮮やかに読み解き、日本人のこころの在り処と人間の根源を深く問い続けた。伝説の京都大学退官記念講義「コンステレーション」を始め、貴重な講義と講演を集めた一冊。

内容説明

心理療法家・河合隼雄はロールシャッハ・テストや箱庭療法などを通じて、人間のこころの理解について新たな方法を開拓した。また、『日本霊異記』『とりかへばや物語』『落窪物語』等の物語を読み解き、日本人のこころの在り処と人間の根源を深く問い続けた。伝説の京都大学退官記念講義「コンステレーション」を始め、貴重な講義と講演を集めた一冊。

目次

第1章 コンステレーション―京都大学最終講義(言語連想テストからの出発;「元型がコンステレートしている」 ほか)
第2章 物語と心理療法(「リアライゼーシヨン」;「語る」ということ ほか)
第3章 物語にみる東洋と西洋(隠れキリシタン神話の変容過程;『日本霊異記』にみる宗教性)
第4章 物語のなかの男性と女性―思春期の性と関連して(男と女という分類;平安時代の物語にみる男と女 ほか)
第5章 アイデンティティの深化(深層心理学の仕事;アイデンティティとは ほか)

著者等紹介

河合隼雄[カワイハヤオ]
1928‐2007。兵庫県生れ。京大理学部卒。京大教授。日本におけるユング派心理学の第一人者であり、臨床心理学者。文化功労者。文化庁長官を務める。独自の視点から日本の文化や社会、日本人の精神構造を考察し続け、物語世界にも造詣が深かった。著書は『昔話と日本人の心』(大佛次郎賞)、『明恵夢を生きる』(新潮学芸賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

96
河合さんが行った講義。話しかける相手をよく考えている。彼が取り組まれていた方たちは、いわゆる虐待などではなく、普通にみえる家庭で育ち、その中で不登校や自殺願望で悩む人が多かったのだろうか。普通に育てたつもりが苦悩する我が子に、心で寄り添ってただ見守るだけだと。これは思春期の子供にはある程度共通なものかもしれない。そして思春期の子供たちに自分の魂について問うて見ろと言い、不特定多数との肉体関係は身体だけのものではない、それだけの接触を沢山の他人と持つわけだから魂が影響を受けないはずがないととく。2015/01/28

Gotoran

59
河合先生の6つの講義・講演を収録した貴重な一冊。ユング心理学の基本概念の一つ、「コンステレーション(布置):無関係に並んでいるようにしか見えないものが、ある時全体の関係が見えること」についての論考、さらには様々な神話や物語(隠れキリシタン神話、日本霊異記、とりかへばや物語他)を読み解き、東洋と西洋、性やアイデンティティの問題が深層心理学的に考察される。実に示唆深い。講演録ゆえ話し言葉で読み易い。生身の人間が精神的に豊かに生きる意味を進化させつつ、ユーモア溢れる語り(河合節)に良い意味で翻弄させられた。2014/09/07

ネギっ子gen

46
講演録だが、「はじめに」で子息の俊雄氏が記すように、<講演とは聴衆とのその場での関係でなされるものなので、その筆録を書物にして出すことを著者は嫌って>いたとのこと。著者「あとがき」でも、<どうしても「型」に嵌ってきて、その結果、同じような話を異なる場所で繰り返すことになってしまう。そして、心理療法家としては最も恐ろしい、型に嵌った試行しかできなくなる危険性を、それは十分にもっている」と書く。その姿勢に好感を持ちつつ、先生の講演を聴いて感激した者として、このような形で講演録を出版していただき、有難く思う。⇒2019/12/18

うりぼう

36
久しぶりの河合節、いいな。結局、生の講演会は1度しか聞けなかった。講演録でも雰囲気は充分。人間は因果的に物事を考えることが大事。それは、自分の人生をコントロールしていると思えること。そのために脳は虚構をも作り出す。でも、過ぎたるは及ばざるが如し、塩梅が難しい。人は、抱えきれない重荷を背負っていると思い込み、新たな課題を与えられると、自分以外のところで解決したがる。それは、自分と向き合わないことであり、コンステレーション、物語のピースが埋まらない。さらに深い物語へ沈んでゆく。そう、人は自ら課題を求めている。2013/08/01

らい

28
相変わらずの輝く狂気。「あんたは魂が腐っとるんです」のエピソードがめっちゃ好きだった。「魂を掃除しなあかんってことはもうそら大変なことが起こると覚悟してます」常識的な範疇におさまらない日々だからこその経験だが、聴けば聴くほどおかしなコミュニケーションしてる。何冊目かなので聴き慣れた話も多いが、コンステレーションとその影響からの共時性が今回より理解が深まった。理屈じゃなくてその人にとって問題がどういう位置をしめ、魂に絡んでいるか。優しく解していく著者が目に浮かぶようだった。一度でも講演聴いてみたかったなあ2020/07/14

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